巨人の鍬原拓也投手(23)が9日、サイドスローへの挑戦を明言した。秋季キャンプ4日目のこの日、ブルペン入りした右腕は、原監督らの助言で途中から横手投げで約50球。中学まで投げていたというフォームで原点回帰し、3年目の来季で飛躍を期す。この挑戦に対し、自らもサイドスロー転向で大投手となった元巨人の斎藤雅樹氏が助言を送った。鍬原は僕がコーチだった昨年1年間、見ていましたが、小柄ながら真っすぐには力がありました。それでいてこの2年、持てる力を出し切れていないこともあって、首脳陣は刺激を与える意味も込めて投げ方を変えるよう勧めたのだと思います。僕がオーバースローからリリースポイントを下げた時、気をつけていたのは手首を立てること。指が下を向いてしまうと直球がシュート回転してしまいます。カーブは手首を立ててひねることで曲がりが大きくなったのですが、直球もカーブを投げるイメージで手首を立てて投げていました。リリースポイントは時計の「2」から「3」の間を目安にしましたが、必要なのは一番、力の出る角度を見つけることです。また、腕を下げれば体の動きも変わってきます。上半身だけで投げようとすると肩、肘、脇腹を痛める原因にもなるので、下半身リードで腕を振ることが大事です。フォームを変えるのは勇気がいります。やらされているといった思いがあるとなかなか身につきません。鍬原自身が新しいものを見つけようと積極的に取り組み、コーチと相談しながらやっていけばいいのではないでしょうか。はまれば「左の中川、右の鍬原」と呼ばれるセットアッパーになる可能性はあるとみます。
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