鉄肝(tekkan)

お酒はよく噛んで呑みましょう

志太泉酒造を見学 1

2010-02-22 02:04:04 | 
お世話になっている鈴木酒店さんの募集で鉄肝ブログでは御馴染みの蔵元の志太泉酒造さんに
見学へと出掛けました。
何度も伺っている蔵元さんですが見学は初めてで日頃飲んでいるお酒の
故郷を見る事が出来ますヽ(´ー`)ノ


望月社長の御案内を賜りましたヽ(´ー`)ノ


不思議な水を生み出す蔵へ…


志太泉の財産、素晴らしい水の湧き出る井戸です。
傍には酒造りの写真などで洗った米に吸水させる時に使ったりする桶が伏せてあります。


望月社長がコックを開いて水を出してくれました味見しますヽ(´ー`)ノ柔らかい♪
茶会に使われたりする名水です、大量に水を使う酒蔵の生命線!


磨き込まれた米です、水と共にこれが無くては酒は出来ません。
中心部分の心白が表面に出ていて真珠のように綺麗です。


米を蒸す釜です(;゜Д゜)デッケェ~!酒造りで米は家庭のように“炊く”ではなく硬く“蒸し”ます。
酒造りは静かに進みます、小さな微生物とそれをコントロールする蔵人による作業だからです、
しかし、そんな酒蔵で感覚的に大変活気のある行程が釜で米を蒸し取り出す作業です、
残念ながら早朝だったりと蔵の外から様子を窺うしかありません、大量の蒸気と蔵人の活気は
外からでも十分に感じる事が出来ると思います。


“蔵人の活気”などと暢気に書きましたが大変な作業です、下の二枚の写真は蒸し上がった熱い米を
運び上げる階段です、急ですし細い階段は気合が入っていないと危険でもあります
“真剣勝負”って言葉が伝わる階段です。
 

米を磨き洗い吸水させて蒸す、熱を取ったらデンプンを糖化する為に米に麹(こうじ)を付けて育てる
麹室へと場所を変えるのですが、この部屋はなかなか見せては頂けない部屋であります、
こんなに近くで拝見出来たのは初めてです(;゜Д゜)生で見たって感じです!
麹箱まで出して見せていただけました!麹が育つ米の揺りかご(揺れませんが)です。
 

パッケージに入った種麹(たねこうじ)を拝見出来ました、密造を防ぐために醸造元にしか
販売されない(はず)で、私も見たのは初めてで…撮影したんですが喜び過ぎてブレブレ(;´Д`)
業界では「もやし」って呼ばれます、暗い場所で繁殖させるからかな?って思っていたのですが、
カビの生えた様子から来ている事を最近知りました、米からのカビで「よねのもやし」って言葉が
平安時代に記述されているのだそうです。


酒造りの記録写真を見ると色々な蔵元さんで麹を付ける作業に小さな穴の開いた容器に麹を入れ
米の上で振りフワフワと撒きます、なぜか容器にキャンディーなどの入っていたブリキ缶が使われる
事が多いようです。なせだろう?真剣な表情と菓子の缶がアンバランスな感じ(;´Д`)

※私の怪しい知識で解説まがいをやってます、間違いがありましたら御教示を賜りますと
 心から感謝いたします、どうか宜しくお願いいたします。

そんなこんなで『志太泉酒造を見学 2』へ続きますですヽ(´ー`)ノ