自己株式を保有している株式会社の株主総会議事録や株主リストはどのように記載すればいいのでしょうか。
発行済株式数600株、そのうち40株を自己株式として保有している株式会社を例にしてみます。
☆株主総会議事録への記載方法(例)
(1)株主の総数 9名←※自己株式を保有する自社も含める
(2)発行済株式の総数 600株(自己株式40株)
(3)議決権を行使することができる株主の数 8名←※自己株式を保有する自社は除く
(4)議決権を行使することができる株主の議決権数 560個←※自己株式は除く
☆株主リストの作成方法(例 ※上位3分の2に達する株主までしか記載しておりません)
株主A 株式数150株 議決権数150個 議決権数の割合 26%
株主B 株式数137株 議決権数137個 議決権数の割合 24%
株主C 株式数123株 議決権数123個 議決権数の割合 21%
合計410個
総議決権数560個
注意すべき点は、①議決権を有しない株主である自己株式を持っている自社はリストに入れないこと ②総議決権数も自己株式の数を除くこと ③議決権割合の分母も、自己株式の分を除くことです。要するに株主リストを作成する際は、全てにおいて自己株式を除外するということです。ただし、株主全員の同意が必要な場合には、自己株式を保有する自社も含めた全ての株主を記載する必要があります。
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