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古今東西のアートのお話をしよう

美をつくし 大阪市立美術館展 サントリー美術館


昭和11年(1936)に開館した大大阪市立美術館の建物は登録有形文化財で、開館90周年(2026年)を前に大規模な改修工事が行われる。長期休館を機に、収蔵作品の展示をサントリー美術館、福島県立美術館、熊本県立美術館に巡回する。
「美(み)をつくし」は、大阪市立美術館の機関誌の名前であり、澪標(みおつくし)航海の安全のため難波江の浅瀬に立てられた水路標識にかけられています。

一部を除いて写真撮影不可のため、写真はネット映像を借用しました。
祈りのかたち 仏教美術
銅造 誕生仏立像 白鳳時代7〜8世紀

天上天下唯我独尊ですが、天を指していないですね…

日本美術の精華 魅惑の中近世美術

四季花鳥図屏風 狩野派
江戸時代 17世紀

今回の展示で一番興味深い作品
「新蔵人物語絵巻」
伝後柏原院卿内侍 室町時代16世紀

展示の解説

『「男装して宮仕えし『新蔵人』と呼ばれた少女の物語です。墨だけで描かれ、縦がわずか11センチしかありません。このような小型絵巻は素人(特に女性)がプライベートの楽しみとして描いたものと考えられています。手の中で、こっそり『ふふふ』と鑑賞されたのかもしれません」』


上の画面、中央に描かれている少女が主人公、三君(さんのきみ)
「あこはただ、男になりてぞ走り歩きたき」――「男になって走ったり歩いたりしたい!」
長女と次女、長男の三女一男の家族
三君は男装して宮仕する
白描画(墨の筆線だけで描かれた絵画)
、吹抜屋台(天井を取り外し斜め上から俯瞰で描く)、引目鉤鼻の平安絵巻
御簾に隠れた帝と男装の三君
正体が知られてこのあと契を交わす

『男装して出仕した少女は帝の寵愛を受けるようになるが、ある時その正体が知られてしまう。しかしかえって珍しく思われた少女は、よりいっそう寵愛を受けるようになるという。』


「とりかへばや物語」「在明の別れ」から「転校生」「ストップ!!ひばりくん!」「君の名は」まで

男女の入れ替わりや異性装は、神話の時代から日本文化の底流にある

はじまりは「唐犬」から コレクションを彩る近代美術

橋本関雪 唐犬 昭和11年

北野恒富 星 昭和14年

上村松園 晩秋 昭和18年

今村紫紅 業平東下り 明治44年

今村紫紅(明治13年~大正5年)
『岡倉天心に「君は古人では誰が好きですか」と訊ねられると、即座に「宗達です」と答え、岡倉に認められるきっかけとなった。当時、宗達は光琳の影に隠れて余り知られておらず、紫江の日本画への造詣の深さを窺わせる。』というエピソードがある

世界に誇るコレクション 珠玉の中国美術

写真は有りませんが、「三彩印花 花文碗」唐三彩でこれほど繊細優美な焼物は初めて見ました

青銅渡金銀 仙人 後漢時代1〜2世紀

江戸の粋 世界が注目する近世工芸

橋姫蒔絵硯箱 江戸時代18〜19世紀

江戸〜明治時代の根付いろいろ



美術館併設ながら素通りしていた、加賀麩屋さんに初めて入ってみました


麩の料理を食べるのは京都の半兵衛麩本店以来…

加賀麩とりどり膳を注文

麩を使った「もどき」料理、
治部煮、田楽、刺身、揚物、強肴、
すまし汁、笹餅などが色鮮やかな
小皿で登場

色んな味付け食感を
味わいながら、楽しめました
お勧めします


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