![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/3b/8632539eff9f3d97cca5b4c5bfd72057.jpg)
久しぶりにテント泊一人歩きをしてきたばかりですが、いろいろと思う事あり。文章が長くなった上に、整理されていませんが、思いつくままに書いてみました^_^; 。
常備薬は何をどれだけ持てば良いのでしょう?その人にとって何が必要か?最低何が必要か?なのでしょうけど、みなさんはどうされてますか?
もしものときの装備の類ですから、使わずに持ち帰るというのが殆どで、それがベストですね。今まで振り返ってみると、外用薬は靴擦れの処置や虫刺され(虫除けも)、足が攣ったときのバンテリン(等の塗り薬)、擦り傷や切り傷の消毒、処置。内服薬は歯痛で飲んだ痛め止め(バッファリン)くらいだったでしょうか。
思うに今まで自分達が使うより、困っている人に遭遇して使っていることのほうが多かったように思います。特別混雑している山に行って遭遇率が高いというのではなく、むしろ人の少ない静かな山での遭遇率のほうが高かったような気もします。そういう山域に来て、救急品を持っていない人が意外と多いということなのかなと、今更ながら気付きました。
うっかり補充し忘れて、お世話になったこともあります。トシちゃんが足を攣った時は前回で使い切ったバンテリンを入れ忘れ、ちょうど通りがかった人に塗り薬をいただきました。この時はおかげさまで落ち着きましたし、有り難かったです。
医薬品ですから新しいものと入れ替えたり、補充したり。そのたびに「これはいらないかな~」と抜いてみたり、必要と感じたものを追加してみたり。試行錯誤ですが、完璧に揃える事は無理ですから自分なりにコレくらいは必要かな~と思うものを入れています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/8e/fdf73137b5b6cd7c495b5ec118c376c2.jpg)
↑
細かい説明は割愛。
下段のケースには風邪薬、下痢止め、鎮痛剤など内服薬と
潰れるとやっかいなことになるチューブの塗り薬など
それでもそこそこ重量と嵩もありますから、アタックザックに必要なものだけ入れて山頂ピストンするときなどは置いていってしまおうかと思うこともあります。でもいつ何があるか分かりませんから、結局いつも持って行きますが・・・^_^; なぜかそういうときに負傷した人に遭遇したり・・・。自分達が使わずに済んでいるのも幸いですし、困っている人のお役に立てたことも嬉しいことです。
ザックがデカイ!重いには ↑ こんな訳もありまして・・・(それだけじゃないだろ~ってツッコミもありそうですが^_^;)
ところで、今回蝶ヶ岳で大怪我をされた方と遭遇したのですが、このときばかりは何も出来ませんでした。(詳報はコチラ)
速やかに山荘に連絡し、待つ間寒くないようにしてあげたり飲物をのませてあげたり・・・と、これは最初に発見したご夫婦がされました。といって、大怪我されてますし、そのまま脇をすり抜けて先へ進むわけにもいきません。私たちに出来ることは?と考えて、温かいブドウ糖液を作りましたが、これは「美味しい」と喜ばれました。
所詮医師でも看護師でもなく、出来ることには限界があります。今回はそれなりに力を合わせてサポートできたと思います。もしその場に医師や看護師さんがいて、同じような装備しか持っていなかったらこれが限界だったと思うのです。
もし、自分や家族なら痛ければ痛み止めを飲んだかもしれませんが、どんな体質かも分からず、むやみに内服薬を飲ませるわけにもいきません。この場合できれば消毒が一番必要だったと思うのですが、先ずきれいな水の持ち合わせは小さなペットボトルだけ。全員のを合わせても洗い流すことは出来ず、かえって刺激を与えてよくなかったと思います。ここで沢水や山小屋で補充した水は使わないほうが正解でしょう。煮沸して覚ましたものなら別ですが、完全に滅菌されたものでないと意味がないからです。一時しのぎでも消毒薬をと思いましたが、私がこのときに持っていたのは
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/e7/bf7870b4e1a0847a632d790b9bc38516.jpg)
この小さなオキシドール。この時は3本持っていました。一回ごとの使い捨てですから清潔で、少々の擦り傷・切り傷には役立ちます。以前マキロンを持っていたのですが、一度開けてしまうとこぼれたりしてまわりに匂いを残していつの間にか無くなってしまったものですからそのまま補充していませんでした。
というわけで、この場合はもう素人では無理。
山荘の方がやってきてからはテキパキと搬送の準備をし、尚且つ名前を聞き、状態などを聞き取っていました。
じっと目を閉じていらしたので少しは安心されていたのかなと、そのまま静かに見守っていましたが、さらに安心させてあげるような声かけが必要だったのかもしれません。山荘の方はしきりに大丈夫だからねと声をかけていらっしゃいました。
傷口のことを口にし、その時「沁みるかもしれませんけど消毒しますね」と言った私は迂闊でした。結局患部を全て消毒できるレベルの消毒液でなくて無理だったのですが、うっかり「大きな傷」と言ってしまい、不安にさせてしまったのかな・・と。山荘の方がその傷口を承知で「頭とか打ちましたか?」と聞くと、その方は「いいえ、打っていません」と答えてました。自覚が無いものなんですね。でも大きく開いた傷口は土などで汚れて乾燥し、入院後に処置の前の傷口の洗浄だけで1時間ほどかかったそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/d6/858a20248208c2c2f9a40ff9e444ec3c.jpg)
帰宅してから一部読み直してみました。結局は生兵法は怪我の元、専門家に任せるのが一番、それまでの応急処置という括りがあって、その場でどこまでできるかはケースバイケース。やはりその時の状況で随分違うのかもしれません。
最善の結果に結びつくよう、最善の方法がとれるようにしておかないと・・ですが、この日思ったことはまだあります(自分達の反省材料・・・ツエルトを持っていなかった。その他だんだんと持ち物を省略しているものも多し)。ということで、すべてパーフェクトにというのは無理なことですが、どこまで装備を持てばいいのかはかなり迷います。山により、コースにより、季節により、メンバーにより、状況はかなり違います。一概にこうすればよいという結論はでません。体力やその時の体調によっても持つものは違ってくるでしょうし・・・。
今回ご高齢(70代半ば)で単独。山歩きの経験はどれほどかわかりませんが、以前よりよく歩かれているそうでした。でも下りでは結局最後になってしまい、その日は救助されることなくその場に一晩過ごすことになってしまったわけです。がけ下などへの滑落でなく、せめて登山道沿いで良かったです。
私も時には一人歩きもしますから、正直今回の状況はやはり考えさせられました。単独は危険と分かっているとはいえ、行っちゃいますもんね・・・^_^;
意識があれば自分でもある程度処置はできますが、今回は状況を見る限り、ご自分で処置する判断が出来なかったと思われます。後から伺ったことではその事故に遭う前のことは憶えていらっしゃるそうですが、その時のことは全く憶えていらっしゃらないそうでした。
ということは、万が一転倒や滑落で意識を失ったらと思うと単独はやはり怖いですよね^_^;
疲れを早めに察知して早めの処置が結局はファーストエイドなのかなと思うのです。ビバーク装備があればより安心ですが、これも状況によりけりでしょうし・・
我らは日帰りの時もなるべくツエルト持つようにしていますけど、テント装備の時はパスすることも・・・(汗;
こういう時が問題ですよね、反省![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_6.gif)
常備薬は何をどれだけ持てば良いのでしょう?その人にとって何が必要か?最低何が必要か?なのでしょうけど、みなさんはどうされてますか?
もしものときの装備の類ですから、使わずに持ち帰るというのが殆どで、それがベストですね。今まで振り返ってみると、外用薬は靴擦れの処置や虫刺され(虫除けも)、足が攣ったときのバンテリン(等の塗り薬)、擦り傷や切り傷の消毒、処置。内服薬は歯痛で飲んだ痛め止め(バッファリン)くらいだったでしょうか。
思うに今まで自分達が使うより、困っている人に遭遇して使っていることのほうが多かったように思います。特別混雑している山に行って遭遇率が高いというのではなく、むしろ人の少ない静かな山での遭遇率のほうが高かったような気もします。そういう山域に来て、救急品を持っていない人が意外と多いということなのかなと、今更ながら気付きました。
うっかり補充し忘れて、お世話になったこともあります。トシちゃんが足を攣った時は前回で使い切ったバンテリンを入れ忘れ、ちょうど通りがかった人に塗り薬をいただきました。この時はおかげさまで落ち着きましたし、有り難かったです。
医薬品ですから新しいものと入れ替えたり、補充したり。そのたびに「これはいらないかな~」と抜いてみたり、必要と感じたものを追加してみたり。試行錯誤ですが、完璧に揃える事は無理ですから自分なりにコレくらいは必要かな~と思うものを入れています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/8e/fdf73137b5b6cd7c495b5ec118c376c2.jpg)
↑
細かい説明は割愛。
下段のケースには風邪薬、下痢止め、鎮痛剤など内服薬と
潰れるとやっかいなことになるチューブの塗り薬など
それでもそこそこ重量と嵩もありますから、アタックザックに必要なものだけ入れて山頂ピストンするときなどは置いていってしまおうかと思うこともあります。でもいつ何があるか分かりませんから、結局いつも持って行きますが・・・^_^; なぜかそういうときに負傷した人に遭遇したり・・・。自分達が使わずに済んでいるのも幸いですし、困っている人のお役に立てたことも嬉しいことです。
ザックがデカイ!重いには ↑ こんな訳もありまして・・・(それだけじゃないだろ~ってツッコミもありそうですが^_^;)
ところで、今回蝶ヶ岳で大怪我をされた方と遭遇したのですが、このときばかりは何も出来ませんでした。(詳報はコチラ)
速やかに山荘に連絡し、待つ間寒くないようにしてあげたり飲物をのませてあげたり・・・と、これは最初に発見したご夫婦がされました。といって、大怪我されてますし、そのまま脇をすり抜けて先へ進むわけにもいきません。私たちに出来ることは?と考えて、温かいブドウ糖液を作りましたが、これは「美味しい」と喜ばれました。
所詮医師でも看護師でもなく、出来ることには限界があります。今回はそれなりに力を合わせてサポートできたと思います。もしその場に医師や看護師さんがいて、同じような装備しか持っていなかったらこれが限界だったと思うのです。
もし、自分や家族なら痛ければ痛み止めを飲んだかもしれませんが、どんな体質かも分からず、むやみに内服薬を飲ませるわけにもいきません。この場合できれば消毒が一番必要だったと思うのですが、先ずきれいな水の持ち合わせは小さなペットボトルだけ。全員のを合わせても洗い流すことは出来ず、かえって刺激を与えてよくなかったと思います。ここで沢水や山小屋で補充した水は使わないほうが正解でしょう。煮沸して覚ましたものなら別ですが、完全に滅菌されたものでないと意味がないからです。一時しのぎでも消毒薬をと思いましたが、私がこのときに持っていたのは
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/e7/bf7870b4e1a0847a632d790b9bc38516.jpg)
この小さなオキシドール。この時は3本持っていました。一回ごとの使い捨てですから清潔で、少々の擦り傷・切り傷には役立ちます。以前マキロンを持っていたのですが、一度開けてしまうとこぼれたりしてまわりに匂いを残していつの間にか無くなってしまったものですからそのまま補充していませんでした。
というわけで、この場合はもう素人では無理。
山荘の方がやってきてからはテキパキと搬送の準備をし、尚且つ名前を聞き、状態などを聞き取っていました。
じっと目を閉じていらしたので少しは安心されていたのかなと、そのまま静かに見守っていましたが、さらに安心させてあげるような声かけが必要だったのかもしれません。山荘の方はしきりに大丈夫だからねと声をかけていらっしゃいました。
傷口のことを口にし、その時「沁みるかもしれませんけど消毒しますね」と言った私は迂闊でした。結局患部を全て消毒できるレベルの消毒液でなくて無理だったのですが、うっかり「大きな傷」と言ってしまい、不安にさせてしまったのかな・・と。山荘の方がその傷口を承知で「頭とか打ちましたか?」と聞くと、その方は「いいえ、打っていません」と答えてました。自覚が無いものなんですね。でも大きく開いた傷口は土などで汚れて乾燥し、入院後に処置の前の傷口の洗浄だけで1時間ほどかかったそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/d6/858a20248208c2c2f9a40ff9e444ec3c.jpg)
帰宅してから一部読み直してみました。結局は生兵法は怪我の元、専門家に任せるのが一番、それまでの応急処置という括りがあって、その場でどこまでできるかはケースバイケース。やはりその時の状況で随分違うのかもしれません。
最善の結果に結びつくよう、最善の方法がとれるようにしておかないと・・ですが、この日思ったことはまだあります(自分達の反省材料・・・ツエルトを持っていなかった。その他だんだんと持ち物を省略しているものも多し)。ということで、すべてパーフェクトにというのは無理なことですが、どこまで装備を持てばいいのかはかなり迷います。山により、コースにより、季節により、メンバーにより、状況はかなり違います。一概にこうすればよいという結論はでません。体力やその時の体調によっても持つものは違ってくるでしょうし・・・。
今回ご高齢(70代半ば)で単独。山歩きの経験はどれほどかわかりませんが、以前よりよく歩かれているそうでした。でも下りでは結局最後になってしまい、その日は救助されることなくその場に一晩過ごすことになってしまったわけです。がけ下などへの滑落でなく、せめて登山道沿いで良かったです。
私も時には一人歩きもしますから、正直今回の状況はやはり考えさせられました。単独は危険と分かっているとはいえ、行っちゃいますもんね・・・^_^;
意識があれば自分でもある程度処置はできますが、今回は状況を見る限り、ご自分で処置する判断が出来なかったと思われます。後から伺ったことではその事故に遭う前のことは憶えていらっしゃるそうですが、その時のことは全く憶えていらっしゃらないそうでした。
ということは、万が一転倒や滑落で意識を失ったらと思うと単独はやはり怖いですよね^_^;
疲れを早めに察知して早めの処置が結局はファーストエイドなのかなと思うのです。ビバーク装備があればより安心ですが、これも状況によりけりでしょうし・・
我らは日帰りの時もなるべくツエルト持つようにしていますけど、テント装備の時はパスすることも・・・(汗;
こういう時が問題ですよね、反省
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_6.gif)
あくまで非専門的な私見ですが。傷の洗浄は、血が止まっているのなら、そのまま放置で良いのではと思います。泥を洗い流すことは大切ですが、滅菌生食水があるわけではないのでね。うかつに洗うと、出血してくるという問題もありますし、自分への血液感染の危険性もあります。今回の場合は、体温を上げてあげるということが大切だったのではと思います。その点で、ブドウ糖液は良かったと思います。
ツェルトですが、テント泊だったので持っていかなかったのですよね。テントを張りっぱなしの時は、フライシートをはずしてツェルト代わりに持っていくという手があります。
私は、単独行がほとんどですが、事故ったら、まあその時のことですね。生き延びようとする意思が、生死を分けることでしょう。
事故現場から倒れていた所まで1~2分の距離があり、その途中にザックが有ったそうです、
察するに、ご本人は無意識にザック(ジャンパー入り)を降ろして歩き始め、薄着のままヘタリこんでしまい、ほとんど意識の無いままマイナス2度の朝を迎えたと思われます。
ブドウ糖も顆粒状のでしたので直ぐに溶けて飲ませてあげられましたが、今自宅にある物は固形なので次回病院に行った時に顆粒状を貰うことにしようと思っています。
(ほとんど意識のない状態では舐める事も出来ません)
BCの場合のテントのフライをはずして持って行くアイデアも良いですね、
ただ 自分のテントの場合、本体の素材が防水になっているのか心配で、
もし雨が降ってテントに戻ってみたらテント内が池になっていたら・・ゾッとしますね。
やはりBCの場合はツエルトも必携なんですよね~!
雪の時期は特に気にしていますが、それ以外の季節は持ったり持たなかったり・・(反省)
体力が落ちてゆく自分達にはきついですね。
お二人の行動には、頭が下がります。
我家全くいい加減ですが、常備薬と精々三角巾そしてツェルトは、持ち歩いています。
先行の御夫婦が適切な対処をすべてされていたんですよ(^_^;
>傷の洗浄は、血が止まっているのなら、そのまま放置で良いのではと思います。
>泥を洗い流すことは大切ですが、滅菌生食水があるわけではないのでね。
>うかつに洗うと、出血してくるという問題もありますし、
>自分への血液感染の危険性もあります。
そうですね。これは再認識しました。
>今回の場合は、体温を上げてあげるということが大切だったのではと思います。
>その点で、ブドウ糖液は良かったと思います。
これは良かったと思います。
前の御夫婦が上着を掛けて(ご自分のもかけてあげてました)、使い捨てカイロも
してあげていたようです。
>ツェルトですが、テント泊だったので持っていかなかったのですよね。
>テントを張りっぱなしの時は、フライシートをはずして
>ツェルト代わりに持っていくという手があります。
いつもはテント泊でもこういう場合はツエルトも持っていったのですが・・(^_^;
フライ、いいアイディアですね。(これはトシちゃんが書いているので・・)
>私は、単独行がほとんどですが、事故ったら、まあその時のことですね。
>生き延びようとする意思が、生死を分けることでしょう。
結局のところそういうことになるのかもしれませんね。
>常備薬と精々三角巾そしてツェルトは、持ち歩いています。
わたしたちもそんな感じです(^_^;
やはり限界がありますよね。