仕事と生活の授業(続き)

前に作ったホームページは、あまり読まれないようなのでブログで再挑戦です。

4.『One more time, One more chance』 1997年 山崎まさよし

2014年09月27日 | 歌の感想文
4.『One more time, One more chance』1997年 作詞・作曲 山崎将義 歌手 山崎まさよし


いつでも探しているよ。どっかに君の姿を。向かいのホーム。路地裏の窓。こんなとこにいるはずもないのに


山崎まさよしさんの"One more time, One more chance"です。

前回の城之内ミサさんの『あの頃』と同じ情景を歌っていながら、

全く印象が異なっています。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

私達は、自分というメガネを通じてしか世界をみることができない。

色や音を感じる感性というメガネだけでなく、気持ちという重たいメガネをかけている。

たとえば、月をみるとき、

赤く大きく見えるときは、不安を感じ、

白く小さく見えるときは、淋しくなる。

黄色く中くらいに見える月は楽しく…。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※


『One more time, One more chance』

たいせつな人を失い、長い年月が流れ去っても傷の痛みが癒えない。

そんな景色を歌った歌です。


あの頃はうまくできなかったけれど、もう一度やり直せるなら、

全てを掛けて、たいせつなものを守りたい。

もう一度チャンスがほしい。

そして、いつでもいるはずのない場所で、いるはずのない人を探している。

たいせつなものを失った喪失感と、うまくできなかった自分を責める気持ち。

世界の全てが喪失感と自責の念というメガネを通して現れてくる。


とても辛く、悲しい世界。

せつなく、苦しい世界を歌っている。


『はず』なのに…、


この歌から伝わってくるのは、たいせつな徹夜仕事の後の夜明け前に感じるような、

すがすがしい疲労感です。

山崎まさよしさんの優しい歌声と、優しいメロディーが、せつない歌詞を優しく、

すがすがしい作品に変えています。

そして、…


この歌は、失ったものを直接歌っているのではなく、

たいせつなものを失くした心の穴の大きさを歌っています。

穴が大きければ大きいほど失ったものがどれほどたいせつだったかが分かります。


せつなさの後ろで、素晴らしい時間を過せた幸せを讃えている。

そう思えることが、

この歌が発しているすがすがしさの理由の一つかもしれません。

Fin.
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3.『 あの頃 』 1988年 城之内ミサ

2014年09月26日 | 歌の感想文
3.『 あの頃 』 1988年 作詞・作曲・歌手 城之内ミサ

子供の頃のテレビ番組を思い出すとき、番組の内容だけではなく、

テレビが置いてあった部屋の雰囲気や一緒にいた家族の温もりも思い出されて、

とても懐かしい気持ちに包まれます。


いつの頃からか内容が大切になって、たとえ家族がまわりにいても、

テレビは一人で見るものになりました。


子供と青年の間で、心の隙間に恋愛が入り込み、怖かった闇夜は、

すがすがしい冷たい空気と共に、戸惑いがちな背中を後押ししてくれる

友人に変わっていました。


少年と言える季節の最後の頃のせつない恋心は、

夜の冷たい空気の記憶と共に脳裏に甦ってきます。



二十歳の頃見ていたはずのテレビドラマ。

内容は覚えていないのに、主題歌だけ鮮明に覚えている。

初めて聞いた時から懐かしい感じのした不思議な歌。

子供の頃の終わりの切ない恋を青年が思い出すという、...

藍色の夜が背中を押してくれるという、...

そんな歌詞の歌。



隣のホームで昔のままの君を見かけた気がした。


思い出は時計を止めたまま、なぜ今も私をとらえるの。

夢だけを追いかけ生きてたね。

忘れないでいて、信じていて、どこかで出会っても。


藍色の中、遠い記憶が光になって過ぎてく。




城之内ミサさんの『あの頃』。

この歌を思い出すと、懐かしさを懐かしむことができます。
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