さくら道

読売テレビ開局記念ドラマさくら道を鑑賞しました。

荘川桜の移植に立会い、『桜』の持つ偉大な力に魅せられた、佐藤良二は、壮大な計画を立てる。

「太平洋と日本海を桜の道で結ぼう。三十万本の桜のトンネルを」

バスの車掌に過ぎなかった平凡な男が、短い生涯で、2000本の桜を植えた。

周囲からは変人扱い、家族からも疎まれても、桜を植え続けた。

若き日、人生に何の希望も見出せなかったとき、敬愛する作家、武者小路実篤さんのお宅を訪ねて次の助言をもらったからだ。

『君が来た日
　健康な胃腸のように
　自分の血や肉となるものを取って
　他はこだわらずに忘れること
　僕は心がけている』

この言葉の意味は、娘の未央子さんへ伝えられる。

「いいことだけ自分の財産にして
　くだらないことは忘れてしまえ」

だと。