焼き杉
岡山県の瀬戸内海沿岸地域には黒く焦げた板壁の家がたくさんある。その地域の友人は「半分は燃えてしまっているから火事になりにくい板壁だ」と教えてくれた。なるほどと思い、昔の建築洋式だと思っていたら、新築の焼き杉の家を見ることもあった。実際は杉板は炭化させることによって、湿気が多いところでも、防虫、防カビ効果があり、紫外線や雨にも強くなることだとのこと。火をおこすのに炭を使うし、逆に燃えやすく、建物としても脆くなるのではとずっと疑問に思ってきた。異形の裏に隠れている真実を知りたい。バーナーで焦がすやりかたもあるが、本格的には三角の筒状にして煙突効果で燃やし、焦がす。岡山の児島、倉敷地域にはたくさんある。くれぐれも焼き過ぎないように。
Yakisugi is a traditional Japanese method of charring(burning) the surface of cedar wood to preserve it. The burnt surface of wood will become more resistant to weather and insects.