代表 山ちゃんのブログ 

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骨盤矯正について

2005-08-31 | 骨盤矯正
今回のコラムは骨盤矯正です。

まずは、チェックしてみましょう。

・脚を組む癖がある。
・立っている時どちらかに体重をかける癖がある。
・トンビ座り(正座の状態で左右に脚を崩す)をよくする。
・歩いているとスカートが勝手に回ってしまう。
・ズボンの付け根のシワが偏っている。
・下腹部がポッコリ出ている。
・生理痛がひどい。
・便秘がちである。
・脚がよくむくむ。
・歩き方が変だと指摘されたことがある。

どうですか?あなたは何個当てはまりますか?
一概には言えませんが、上記の項目に当てはまるものがあれば、骨盤の歪みが見られるかもしれません。

■なぜ骨盤矯正が必要なのでしょうか?

そもそも骨盤は、複数の骨の集合体により構成されています。そして強靭な靭帯や多数の筋肉により守られています。
しかし、無理な姿勢による負担や、筋肉のアンバランスによって歪みやすく、女性の場合は出産する為に開きやすい構造にもなっています。
そして骨盤は背骨の最終端の仙骨と呼ばれる骨とも勿論くっついていますので、実は腰痛との関わりも大きいのです。

骨盤の内側は、皆さんご存知かと思いますが、様々な臓器が収納されてます。
女性には、男性とは違い、子宮や卵巣が収納されておりますし、腸の長さも女性の方が長いようです。
その為女性は、男性よりも骨盤内がかなり圧迫されているという事が想像できると思います。
このように、大切な臓器が狭い状態に収納されているのです。
また、更に骨盤を狭くするような上記のチェック項目によく当てはまる方は、臓器が悲鳴をあげているわけですね。

骨盤は、身体を支える土台でもありますので、歪みによって様々な影響をもたらします。
骨盤が歪むことによって、骨盤の内部を通っている動脈・静脈・リンパが圧迫されて冷えやむくみの原因にもなり、代謝能力が低下して脂肪が付きやすくなります。
そして、子宮や腸も同時に圧迫されている訳ですから、便秘、生理不順、重い生理痛の原因にもなるのです。
骨盤の歪みが長期にわたって続くと、身体はバランスを取ろうとして、仙骨を出発地点に腰→胸→首という順番に悪影響が出てきます。
従って、骨盤の歪みは骨盤の周りや内部だけに留まらず全身に影響しますので、矯正をした方が勿論良いという事になりますね。

前回の「下肢静脈瘤について」のコラムも、ぜひ参考にしてください。骨盤の歪みによって静脈が圧迫される事により、静脈瘤になる危険性もありますよ!

■骨盤矯正のポイント

まずは、矯正を施してくれる場所選びですが、説明や日常生活におけるアドバイスをしっかり行ってくれるところが良いでしょう。
骨盤の歪みはすぐに治るものではありませんし、受身の心持で整体やカイロに通うのは止めたほうが良いと思います。
そもそも、生活習慣における悪い癖が原因で歪みが起きているわけですから、本人の治す意思と努力が大きく関わってきます。
1~2回通っただけでは治りませんし、その時には矯正されたかと思いますが、また元に戻ってしまいます。
長い年月をかけて歪んだのですから、それなりの矯正期間は必要です。
このような矯正期間等も含めて、色々アドバイスしてくれるところを選んだほうが良いでしょう。
中には最初から多い通院回数を提案するところもあるようですが、本来は患者様の状態によって通院回数は増減しますし、個人差もありますので何回通ったから良くなると言うものでもありません。
問い合わせるだけならお金もかかりませんし、無料のカウンセリングも多いので、実際に身体を見てもらって話を聞いてから判断してもいいと思いますよ。
その際に対応や、治療院の雰囲気もわかりますので、気に入った所を見つけると良いでしょう。

■最後に

歩き方一つからでも、矯正は可能です。
まずは、正しい歩き方を意識しましょう。次第に意識しなくても身についてきます。
それが出来たら、座り方を意識しましょう。このように、徐々にバランスを整えていきましょうね。
一気にあれもこれもとやろうとするから、失敗に終わってしまうのです。一つずつ確実に・・・





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骨盤臓器脱・頻尿・尿漏れなどについて

2005-08-06 | 骨盤矯正
女性は、出産や加齢で骨盤底の筋肉や靭帯がゆるむと、性器脱や排尿障害が起きてきます。
特に3人以上の出産経験がある、巨大児の出産経験がある方は特に注意が必要です。

現在、美容への関心が高まり、出産前のようなプロポーションに早く戻りたい、たるんだお腹のままでは嫌という理由で、出産前後に矯正下着を買って着用している方が多いようです。マタニティー雑誌等の広告でも、「産後○○ヶ月が体形戻しの勝負!」とか書かれていて、こんな言葉に踊らされているのでは??実際、補正下着の売り上げは、5年ほど前から伸びているそうです。
しかし、産後すぐに補正下着を身に付けて、果たして良いものなのでしょうか?

確かに補正下着によって、骨盤周りは圧迫を受け痩せた様に見えるし、特に服を着ればきれいなスタイルが保たれますね。ですが、出産で産道、膣、膀胱が傷んでフニャフニャの産後早い時期に補正下着を着用して、上から締め付け過ぎると、子宮や膀胱尿道は下に押し出されてしまいます。また、くしゃみや咳、階段の上り下りなどで腹圧がかかる時にも腹壁が膨らまないため、逃げ場を失った圧力が骨盤底筋肉を下に押し下げます。
骨盤底筋肉は、内臓を支える役目を果たしており、出産時には最大限押し広げられています。通常では1~2ヶ月で自然にほぼ戻るのですが、上記のように腹部を締め付けすぎると、切れたり伸びきったゴムのように戻らなくなって傷つけられてしまい、子宮脱や尿失禁が起こる可能性があるのです。
また、締め付けで脚のむくみも同様に現れ、血行が悪くなって子宮の回復も遅くなるのです。

腹部は1年ほどかけて元のプロポーションに戻すのが普通です。
また、産後1ヶ月間は何もせずに安静にする事が、一番大切です。
出産における体力の回復、精神の安定、ホルモンバランスの回復などなどの為に。
腹筋などの筋力トレーニングも、1ヶ月検診が過ぎるまで控えた方がいいと思います。

産後は、育児や仕事復帰、スタイルを気にするといった悩みや現実問題が積み重なってくると思いますが、休める時はゆっくり休息をとり、焦らずに健康体でいられるようリラックスして過ごしてください。無理は禁物です。

出産も非常に大切な出来事ですが、産後の生活も非常に大切です。
良き母でいる為には、健康が一番ですよね。がんばってください!




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