代表 山ちゃんのブログ 

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頭痛について<その3>

2005-08-06 | 頭痛に関して
今回の頭痛は・・・群発頭痛です。
頭痛に関してのコラムはこれで最後となります。
他に命に関わるような危険な頭痛などもありますが、これは専門家のお医者様にお任せします。

群発頭痛とは、読んで字のごとく群発地震のような起こり方をします。
20~30代の男性に比較的多く、年に1~2回あるいは、2~3年に1回ほど現れます。

頭痛がいったん始まると、1~2ヶ月の間連日のように1日1~8回と群発的に起こります。
1回の頭痛は、1時間程度で自然に治ります。

<痛みの特徴>
片方の目、目の上、こめかみ付近が「えぐられる」ような激しい頭痛で、片頭痛とは異なり、じっとしていられなくなります。逆に片頭痛は、動けなくなります。
睡眠中に起こりやすい頭痛で、明け方に痛みで目を覚ますことが少なくないようです。
発作中は次のような症状が起こります。
・頭痛がする側の目が充血したり、涙が出る。
・鼻が詰まったり、鼻汁が出る。
・顔に汗をかく。
・まぶたが下がったり、腫れたりする。

<痛みの誘因>
片頭痛と同様に血管の拡張から起こりやすいようです。
特に飲酒によって誘発されますので、頭痛期には禁酒した方が良いみたいですね。入浴後に発作が起きる方は、できるだけシャワーにしましょう。頭痛が起きている期間には、血管を拡張させる行動は慎んだ方が無難なようです。

<対処法>
頭痛が起こりそうになったら、窓を開けて深呼吸を繰り返す。
痛む所を冷やす。
とりあえず手元にある鎮痛薬を飲む。(でも気休め程度で殆ど効かないようです)
一番良いのは、病院に行って純酸素を20分ぐらい吸入すると楽になります。市販の酸素はあまり効果ないみたいですが、まれに効果の出る方がいるようです。
群発頭痛かなと思ったら、医師に相談をするのが一番です。

★片頭痛[片]・緊張型頭痛[緊]・群発頭痛[群]の違い
・どこが痛む?
 片側時々両側・・・[片]
 両側・・・[緊]
 片側の目の奥・・・[群]
・どんな痛み?
 ズキンズキン・・・[片]
 圧迫、締め付けられる・・・[緊]
 突き刺す、えぐられる・・・[群]
・痛みの強さは?
 中程度~かなり強い、日常生活に支障をきたす・・・[片] 
 比較的軽い~中程度・・・[緊]
 きわめて強い・・・[群]
・動くと頭痛はどうなる?
 痛みが増す・・・[片]
 変わらない・・・[緊]
 痛くて動かずにはいられない・・・[群]
・頭痛以外の症状は?
 吐き気や嘔吐、光や音に敏感になる・・・[片]
 肩こりやめまい・・・[緊]
 目の充血、涙が出る、鼻水、鼻づまり・・・[群]
・痛みの周期は?
 1ヶ月に1~2回程度(年に数回のこともある)・・・[片]
 数日~毎日又はたまに・・・[緊]
 1~2ヶ月間に集中して毎日起こる(毎年繰り返す)・・・[群]

*片頭痛と緊張型頭痛の両方をあわせ持っている方も少なくありません。

■その他参考までに■
・朝痛い・・・・・[片](血管が緩むから)
・夕方痛い・・・・[緊](疲労が溜まるから)
・頭痛のまえにチカチカとした光が見える・・・・・[片](片頭痛の前兆)
・風呂に入るとひどくなる・・・・・[片]
 楽になるのは・・・・・[緊]
・アルコールでひどくなる・・・・・[片]
 楽になるのは・・・・・[緊]
・前頭部が痛い・・・・・[片]
・後頭部が痛い・・・・・[緊]
・いつも肩こりがひどい・・・・・ [緊]
・頭痛のまえにふわふわとしためまい感・・・・・[緊]

緊張型頭痛については、ちょっとした気配りで防止することが可能です。
これは、次回の「夏の肩こり」のコラムで、お伝えしようと思います。

暑い日が続きますが、みなさん夏バテには気をつけてくださいね。それでは、また。

頭痛について<その2>

2005-08-06 | 頭痛に関して
今回は、前回の続きで頭痛についてです。
前回は片頭痛でした。今回は緊張型頭痛についてお話します。

■緊張型頭痛の特徴
中高年に多い頭痛で、男女共にみられ、月に数回から毎日と様々です。
いつとはなしに始まり、ダラダラと持続します。(片頭痛は発作的)
そして、肩こりや顎関節症を伴うことも多いようです。

痛み方は片頭痛とは違い、多くは頭の両側が痛み、鉢巻をしてるような、帽子をかぶらされているよう
な感じです。圧迫感、緊迫感、頭重感が特徴です。日常生活への影響も軽く、仕事や家事は続けられます。

■緊張型頭痛の誘引
筋肉や精神の緊張をうまく解消できないなど、精神的・身体的ストレスで起こりやすい頭痛です。

<精神的なもの>
ストレス、不安、抑うつが長く続くと、交感神経の緊張が高まり、常に力が入っている状況が続き、筋肉の緊張を解くことができずに頭痛が起こる。

<身体的なもの>
・悪い姿勢(猫背)は、最大の原因です。最近ではテクノストレスと言いますが、1日中パソコンに向かって仕事をしていて、姿勢が悪くなる方が多くいらっしゃいます。
・首の骨に何らかの異常があったり、悪いカーブがある。
・枕の高さが高すぎる。
これらに思い当たる方は、首や頭を取り巻く筋肉に、悪い姿勢のため負荷がかかりやすく、筋肉が収縮し凝り固まって頭痛が起こりやすくなってしまいます。

▼痛み止めをよく服用される方
特に注意が必要です。放っておくと薬物乱用頭痛に陥ります。簡単に言えば、薬によって痛みに敏感になってしまい、我慢できずまた飲んでしまう。飲むと楽になりますからね。痛みの悪循環です!!
※薬物乱用頭痛の判定法
・定期的に毎週3日以上薬を飲んでいる。
・薬の効き目が悪くなってきている。
・頭痛で目が覚める、もしくは朝起きた時から頭痛がする。
上記のような方は、痛みの悪循環にはまってきていませんか?

▼顎関節症の方
以前は、噛み合わせが原因とされていましたが、最近ではストレスによる、睡眠時の食いしばりや歯ぎしりが主な原因に挙げられています。
ストレスが溜まり睡眠時に歯ぎしりすることにより、過度にあごの関節付近の筋肉が硬くなり、首、頭部の筋肉も萎縮して血行不良となり頭痛が起こる。起きている時に歯ぎしりをして下さいと言われても、そう簡単に出来るものではありませんよね。睡眠時の歯ぎしりには、実は相当な力が加わっているのです。

■緊張型頭痛の対処法
緊張型頭痛はストレスが直接の原因であり、筋肉が収縮しているだけでは頭痛は起きません。そこにストレスが加わると、たちまちコリ(阻血性筋収縮)が生じるのです。

<精神的なストレスを解消しよう!>
仕事ばかりの生活ではなく、休日を満喫しましょう。
入浴や適度なアルコールを飲むなど、リラックスしましょう。
散歩やジョギング、ウォーキング、水泳、ストレッチ体操等、適度な運動をしましょう。
個々の趣味を楽しみましょう。

<身体的なストレスを解消しよう!>
原因となる悪い姿勢を正す。
猫背、前かがみのうつむき姿勢を正す。
デスクワークでの腰が曲がっている姿勢、足を組んでいる時などに、顔が前に突き出してしまう方は元に戻しましょう。
デスクワークのお仕事をされている方。考え事はなるべく斜め上などを見ましょう。1時間に10分ぐらいは、遠くを見たり、お茶を飲んだり、新鮮な空気を吸って休憩しましょう。
凝った箇所をほぐす。
蒸しタオルをあてて、血行をよくします。

<その他>
貧血や低血圧、運動不足の解消をしましょう。
貧血や低血圧は、筋肉の血流低下を生じやすく頭痛・肩こりの原因となります。食事はバランスよく摂取し、適度な運動を取り入れて、健康管理をしましょう。

■さて、次回のコラムでは、頭痛シリーズの最後です。群発性頭痛について、お伝えします。
ご期待ください!



頭痛について

2005-08-06 | 頭痛に関して
頭痛には、2種類あります。
・ある病気の一症状として起こる頭痛 → 症候性頭痛・・・危険な頭痛  
・原因はあるものの病気でない頭痛 → 機能性頭痛・・・比較的安全な頭痛

症候性頭痛とは、クモ膜下出血、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、緑内障により引き起こされる頭痛です。
機能性頭痛とは、慢性頭痛や習慣性頭痛とも言われており、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛に分類され、頭痛の約90%を占めています。

今回は、機能性頭痛の片頭痛についてお話します。

■片頭痛の特徴
一言で言うと、月数回、発作的に起こる、とても辛いズキンズキン頭痛です。しばしば吐き気を伴います。
・成人の1割弱(8%)が片頭痛持ちです。
・女性に多い頭痛です(男性の4倍)。
・思春期ごろから起こるようになり、60歳頃に終ります。最盛期は30歳代です。
・片頭痛の1/4は子供時代から既に始まっています。ほとんどの人が30歳までに発病します。
・月に1~2回、少なくて年数回、多い時で週に1回程度繰り返して起こります。
・夕立のように、発作的に起こります。
・片頭痛が持続するのは、短くて4時間程度。長くて2~3日。
・頭痛の部位は、頭の片側のこめかみから眼のあたりです。ひどくなると頭全体が痛みます。
・片頭痛という病名にも関わらず、4割の方が両側の頭痛です。後頭部が痛む片頭痛もあります。

痛み方は、初めは脈打つように「ズキンズキン」或いは「ガンガン」と痛みます。
ひどくなると拍動感がなくなり、持続的な痛みとなります。その痛みは「日常生活がとても続けられない」ほどの強さです。仕事が手につかず、ひどいと寝込んでしまいます。「階段の昇降など日常的な動作により頭痛がひどくなる」というのも片頭痛の特徴です。マッサージや入浴、体操は片頭痛を悪化させます。

次回のコラムで紹介する予定の緊張型頭痛との大きな違いは、以下のようなものです。
・片頭痛は、しばしば吐き気や嘔吐を伴います。
・片頭痛の最中は、光や音に対して過敏になります。光がまぶしくて仕方がなくなります。周りの音や声が、がんがんと頭に響きます。臭いにも敏感になります。
・片頭痛を起こしやすい体質は遺伝します。といっても片頭痛は遺伝病ではありません。父親よりも母親の方の影響が強いのが特徴です。母親が片頭痛だと、子どもの半数に片頭痛があらわれます。

片頭痛には前ぶれもあります。
新聞などを読んでいると視界にチカチカした光が現れ、これが大きくなるにつれて新聞が読みにくくなる。このような現象が、20~30分続き、前兆が終わると激しい頭痛に襲われます。

■では何故片頭痛が起きるのでしょうか?
血管説・神経説・三叉神経血管説などの説がありますが、具体的には以下のことが誘因となるようです。

<片頭痛の誘因>
a.. ストレスは、片頭痛の有力な誘因となります。
ストレスを感じている時は血管が緊張しているためか、頭痛は起こりませんが、ストレスから開放された時に血管も緩み、片頭痛が起こります。忙しい仕事から解放される休日になると片頭痛が起こり、楽しみにしていたことがフイになってしまう方がいます。このような頭痛を特に「週末頭痛」といいます。
b.. 飲食物ではチョコレート、ワイン(とくに赤)、チーズ(熟成)、柑橘類、ナッツなどが関係すると言われています。しかし酒類以外は、あまり誘因にはならないようです。
c.. 血管を広げる薬(狭心症の薬など)は片頭痛を誘発します。
d.. 空腹(低血糖)は、片頭痛の原因のひとつです。
e.. 人ごみや騒音、まぶしい光など物理的刺激や悪い環境も片頭痛を誘発します。
f.. 不眠も寝すぎも片頭痛のもとです。「週末頭痛」は寝すぎもその原因のひとつとなります。
g.. カフェインの摂り過ぎは、頭痛のほかに「めまい」の原因にもなります。

●女性と片頭痛の関係
片頭痛は思春期を迎えるまでは、男女差がありません。思春期以後では女性で片頭痛をもつ人は男性の4倍となります。これは片頭痛に女性ホルモンが関係することを示しております。生理の前後はホルモンが急激に変化するために片頭痛が起りやすくなります。これを月経時片頭痛といいます。ホルモンが安定する妊娠中は片頭痛が起こりにくくなります。

●ダイエット頭痛
空腹による低血糖は頭痛の有力な誘因となります。朝、ぎりぎりまで寝て、朝ごはんも食べずに登校や出社するのは、頭痛を起こしてくださいと言っているようなものです。極端なダイエットも、低血糖になるため頭痛の原因になります。偏ったダイエットを長期間続けると貧血になり、頭痛が頻繁に起きます。ダイエットの基本はバランスのとれた食事を三食きちんととり、ウォーキングなど運動でカロリーを消費するのが正しい方法です。運動もしないで食事を摂らずに痩せる・・・これは間違った方法ですよ。

☆ちょっと余談ですが・・・☆
片頭痛と偏頭痛がありますが、どっちが正しい?
実は、どちらも正しくて同じ頭痛です。
医学用語では、片頭痛が正式の用語らしいです。

■片頭痛の予防法
昼寝を避けて規則正しい睡眠の習慣をつける。
規則正しい食生活を心がける。(血糖値も一定に保つこと)

■片頭痛の対処療法
暗室で衣服を緩めて横になる。
頭部への温熱・冷却を反復する。(額から側頭部に、5分おきに温・冷のタオルを交換して当てる)