マタニティー整体・患者様の声を1件追加しました!
今回は双子(多胎)の赤ちゃんを出産する妊婦さんです。
双子と聞くと、一気に2、3人産まれて楽しそうでいいなーと感じたり、2、3回出産しなくて済むからお母さんは楽だねーなんてことをよく耳にしますね。
しかし実際、多胎妊婦さんのお話や体の変化を常に見ていると、そのような事は到底考えられないぐらい大変なことだとこちらが実感させられています。
まず
●多胎の妊娠は正常妊娠扱いにはなりません。(ハイリスク妊婦の為)
●妊婦さんのマタニティースイミングやマタニティービクスに入会することも出来ません。多胎の場合は、殆んど受け入れ拒否をされるのが現状。(単胎と異なり第一に安静を宣告されます)
●流産・早産について
単胎に比べ多胎は胎児が増える分、子宮の負荷も大きく緊張性が高まり、早くからおなかが頻繁にはったり、陣痛がおこりやすく、そのため流・早産になりやすいです。 予防には安静と休養が一番です。
そして実際は早くから入院となるケースが多いようです(管理入院)。
妊娠中期以降どうしてもお腹の張りが強く感じられる場合があるため、張り止めの点滴(ウテメリン)を打たれることが多いようです。しかしこの点滴の効き目はあるみたいですが、副作用が強く、息切れ・動悸・手の震えを感じることになるそうです。
(早産予防としての頸管縫縮術が行われることも多いようです。胎児の重さで子宮口が開いてしまうのを人工的に止めてしまうことです)
●妊娠高血圧症候群について
単胎に比べて5~6倍以上の方が妊娠高血圧症候群になってしまうようです。
母体への全身的な過負荷や子宮筋の過伸展・運動不足・精神的ダメージが原因で起こるのが最も多いようです。
●貧血について
貧血も同様に、単胎に比べて胎児からの需要が多くなるわけですから、起こりやすくなります。
●羊水過多について
羊水量が800ml以上になった場合を羊水過多といいます。
羊水は胎児の尿や、胎盤の羊膜からの分泌物がおもな成分です。
多胎だと、その分羊膜も大きくなり、循環する羊水も多くなります。
羊水が多くなると、その分、子宮が緊張して妊娠中におなかが張りやすくなったり、逆にお産の時、子宮の筋肉が伸びすぎて、微弱陣痛になりやすくなったりするそうです。
●腰痛、静脈瘤について
これは妊婦さんにとって切っても切り離せないことだと思います。単胎の妊婦さんでもなりやすい症状なのに、多胎となれば負荷は倍増し早期に症状が現れやすくなります。
うーん、凄いですね。妊娠・出産だけでも大変なのにさらに輪を掛けて大変とは。頭が下がる思いです。
多胎妊婦さんの身近にいる方は通常の妊婦さん以上に労わってあげて下さいね。そして、産後も育児で協力してあげてください。
育児環境は良くなりつつありますが、多胎妊婦さんにとってはまだまだ不十分と言えるでしょう。情報も凄く少ないみたいですからね。多胎妊婦さんに限って産後は半日ぐらい無料で面倒を見てくれる制度とか無いんですかねー。
あったりすると本当に心身ともに休まったりして不安が解消されるのに・・・
単胎・多胎、いずれも育児は大変ですよ。育児支援法がもっと充実されることが一番かな?
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