炎に魅せられて

丸山俊夫があなたの薪ストーブライフを応援します。

新聞を燃したツケ

2010年06月05日 17時35分50秒 | 薪ストーブ
とある農村部に住む老夫婦のご家庭に、

このストーブを設置して5年ほどになる。

ダッチウエスト ラージコンベクションヒーターFA265


煙突が壊れているいう電話から始まった。

シングル管が全て腐食していた。


お客様は、最初から不良品だったのだと思いこまれている。



どうすればこれほどまでに腐食するのかと思うほどだった・・・。




クリーンバーンの空気取り込み口から煤が漏れた形跡もあり、

フロントガラスは、まるで鋳物のドアと勘違いするかの様に真っ黒で中が見えなかった。



そして、ストーブの内部を覗くと、

明らかに紙を燃やしたあとのような灰が残っていた。



ご主人であるおじいちゃんに聞いてみた。

焚き付けに新聞を燃やしていたとのこと。

しかもかなり大量に…。


それが原因で、新聞の灰が舞い上がり、

コンバスター(触媒)の穴を塞ぎ、


そのまま燃焼すれば、煙は室内に漏れるはず・・・。


その時点で異常だと気付いて連絡を下されば良いが、

ダンパーを閉めると火が消えてしまうからと、

今度はダンパーを開放したまま燃焼を続けていたのである。

その結果、このような煙突になってしまったのだ。




大量の灰でコンバスターは塞がれていた・・・





頑固な性格の方にはそれなりの対処法がある。


修理が完了した後、


まずはお茶をいただき、

畑のこと、健康のことなどの世間話をタップリし、

相手に笑顔が見えた頃、ようやく本題に入る。


その前にストーブを点火してあげた。

この時期に暖房するとはちょっと熱々だが、

炎を見ながらの話しは、気持ちを和ませるのにも効果的である。


「薪ストーブで新聞紙を燃やしちゃダメですよ。」

「このまま続けたら、再び同じ症状になりますよ。」


「新聞の処分も兼ねて燃やしていたが、今度から燃やさねぇ。」

と言ってくれた


それから、「天板に差し込んである温度計が260℃くらいを指したら、

必ずダンパーを閉めてください。」


とお願いした。

ガンガン燃やせば暖まるというものではないということは、

ある程度理解されているようであった。


これで完全に不安が解消されたわけではない。

次回のシーズンが始まる頃、再度お茶を頂きに行って様子を見ようと思う・・・

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
勉強になります。 (まっくろくろすけ)
2010-06-05 21:00:35
こんばんは。
お久しぶりです。

今日のブログを拝見いたしました。

なるほど
勉強になりました。

こちらが正しくても
相手にきちんと理解していただき
伝わらなければ
正論をいってもダメですものね。

気持ちよく
相手が聞き入れることができるように
話を持って行かなければなりませんね。

ありがとうございました。
返信する
まっくろくろすけさん (まるまる)
2010-06-05 23:10:05
コメントありがとーございます



色々振り返ってみると、私どもも反省点があるんですね。


ご老人にこの機種を売る際に、

普通の若い人と同じような説明で済ませてしまったことに大きな反省をしなければなりません。

いわゆるザイゴの父ちゃんです。

最初は文句言われてたけど、

帰り際にお礼を言われました


営業って仕事、

止められませんゎ
返信する

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