タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹林や自然と共に生きる」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

福島:人なき「復興」の10年

2022年10月12日 | 読みました!見ました!

岩波ブックレット「福島:人なき『復興』の10年」を読了しました。筆者はフォトジャーナリストの豊田直巳氏です。まずは、amazonの書籍購入欄ページに記載されていたこの本の紹介です。


福島第一原発事故から10年が過ぎた。多額の復興予算は、当事者不在の公共事業や検証なく繰り返される除染などに費やされ、さらに原発事故の傷跡を覆い隠す「復興五輪」が強行された。地元住民を置き去りにする偽りの「復興」は福島に何をもたらしているのか。住民らの苦悩と闘いをカラー写真とルポで描くシリーズ第4弾。

まぁこんな感じの本です。2011年の東日本大震災、そして福島第一原発事故から10年以上が経過し、ボクらの記憶からあの大きな事件が薄れている中で、被災地の住民たちの現実を赤裸々に記載しているこの手の本は、ボクらの脳味噌に大きな刺激を与えてくれます。「このままでいいのか?」「いいはずはない!」「ボクらにできることは何か?」いろいろ考えさせられました。わずか100ページちょっとのブックレットですが、この事実から目を背けるわけにはいきません。多くの皆さんから読んで、考えていただきたい本です。

本の目次を紹介しておきますね。内容は目次から想像してください。そして興味があったらぜひ手にとって読んでみてください。

第1章 「復興」のための「復興」
1 人のいない「復興」の景色
2 「なかったこと」にさせられる 〜消される人の生活
3 「復興」が隠す放射能汚染の実態

第2章 「復興五輪」狂騒曲
1 オリンピック・パラリンピック推進の裏で
2 偽りの「光」で消される大切な記憶
3 地元を置き去りにする「復興五輪」

第3章 人間としての「生」を取り戻すために 〜10年前の約束
1 取り残されるお年寄りの挑戦
2 自分らしく生き抜いた酪農家の死

第4章 終わらない「原発安全神話」との闘い
1 新たな放射能汚染 〜10年後の現実
2 「安全」キャンペーンによる被曝 〜10年目に立ち上げた訴訟
3 国策による「棄民」 〜繰り返される歴史
4 奪われた時間 〜「復興」が捨てるもの
5 「自分」さえも消されていく

コメント
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