ボクは長岡市から依頼されて、「長岡市の将来のあり方についていろいろ市民が意見を言う会」みたいな会のメンバーの1人として、年に何回かの会議に参加しています。まぁ「年寄りの代表」みたいな感じですかね。老若男女さまざまな立場の異なるユニークなメンバーが揃っている会議ですので、出席すると毎回いろいろ刺激を受けて帰ってきます。
先日その何回目かの会議があって出席したら、市役所の方から「長岡市の将来人口推計について」という分厚い資料が配られ説明を受けました。長岡市内の地域別人口、合計特殊出生率の推移、婚姻組数の推移、人口の自然増減・社会増減の推移、今後の総人口の推計、将来人口推計(人口ピラミッド)、出生数のトレンド、長岡市人口の将来展望…などなど。
まぁ少子高齢化が進んでいるのは実感としてありますし、今回もらった資料もある程度の予想はしていましたが、数字やグラフが提示されると生々しいですね。10年後や20年後には、長岡市の人口減も高齢化も大変なことになるというのがよくわかりました。これはきっと長岡市だけではなくて、新潟県全体、日本全体においても同様の傾向なんでしょうね。高齢化が顕著に進んでいる全国や県内の市町村の中には、「長岡市なんてまだまだいい方だ」ってところも多いのでしょう。
今回もらった資料の中に、「小学校区別の0歳児の人数(令和6年4月現在)」という一覧表が目に入りました。これは5年後の令和12年4月に小学校に入学する1年生の児童数ということになります。
衝撃でした。5人、9人、4人、6人、2人…。入学予定児童数が1桁の小学校がわんさかあるのです。これらの中には、平成の大合併で長岡市に参入した山間部等の合併地域の小学校ももちろんありますが、旧長岡市内のJR長岡駅にごく近い地域の小学校も少なからず含まれています。小さい頃から長岡市で暮らしているボクとしては、「え〜?あの中心部の小学校の1年生がたった5人?」「信じられない!」って感じです。
1学年の人数が5人や6人では、バスケットや野球はもちろん、ドッジボールすらできません。運動会や学芸会(音楽会)等ははどうなるんでしょう?普段の勉強にしても、複式授業になるのでしょうか?数えてみたら、20近くの小学校の新1年生の数(5年後)が10人以下でした。
おそらくここ数年の間に、急激な勢いで小学校の学校統合も進むのでしょうね。進めざるを得ないでしょう。地域に学校がなくなれば、若い子育て世代はますますその地域から離れて便利な地域に移り住み、過疎地域の高齢化はさらに進みます。ますます多くの限界集落が生まれていくことになるのでしょう。
いやぁ〜。これは困った問題です。根本的な解決は無理かもしれないけど、なんとか策を講じて「人口減少問題の進度を少しでも遅らせること」「若者に選ばれる市町村になること(勝ち残ること)」を実現しなければならないと思います。「年寄りは関係ねぇや…」なんて、言ってはいられませんね。