残雪豊かな山に来ています。
狙いはこの時季に発生するギフチョウ。もちろん銀世界の中に飛ぶわけではありません。野山をかき分け、チョウの飛ぶコースを見極めて待ち構えるのです。
日が昇って気温が高くなると、チョウの身体は温まって活動が活発になります。それを大きな網で採るのです。
ギフチョウを探し回ってとあるピークに登ると、目の前に大きな動物がいます。カモシカです。こちらのほうを見つめていますので動きを止めてデジカメを取り出しました。木立の向こう側から顔を覗かせています。三度目のシャッターを押す際、ズームアップしたところ、さっと姿を消してしまいました。でもこの表情、悪くはありませんね。
たくさんのギフチョウを目撃したのですが、タハラッチがネットに納めたのはわずか二尾。首尾よく採れたと思っています。
でもこの日、花や木に止まってくれた固体は1頭もありません。仕方なく、宿に戻ってから、一緒に行った子供たちにギフチョウを持ってもらいました。
子供たちはタハラッチよりたくさんとって、満足なようでしたよ。
明日もまたチョウを追いかけて山を走り回ります。