皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
今日も沖縄は晴れ時々曇り、所によりにわか雨。予想最高気温は32度です。それでは、先日放送されました、ラジオの中身をどうぞ。
あーさー 次はウイルスの病状についての質問をいくつかさせていただきます。
まず、デルタ株について、当初、日本で流行が始まった状況と比べると感染世代が明らかに10歳以下も含めて、幅広い世代で感染が広まっていると思います。
従来のアルファやベータとデルタ株との違いはどういうものでしょう。
徳田 デルタ株は感染力が強いんです。
R0(アールゼロ)、という言葉がありますが、これは基本再生産数と言って、基本的に一人の感染者が次に何人くらいの感染伝播をするかを示しています。
これが3くらいがオリジナルのコロナの株ですが、デルタ株は2倍以上と言われています。
2倍以上ですから6以上、6から8という数字が出ています。
そうなると幅広い世代に感染します。
感染力が強いイコール広い世代に感染する。
これは特別にどの年代により感染しやすいというわけではありません。
ワクチンを打っていない世代であれば、今までと同じように感染しやすい。
ただ、新型コロナは子どもさんは感染しにくいというのはもともとあったんです。
それは今でもそう。
その特徴は今でも残っているけれども、感染力が強くなっています。
そこで、もともとの特徴はありながらも感染力が強いので子どもさんでも感染するということなのです。
アーサー そして、デルタ株について、報道で挙げられるのは自宅療養の方、発症から短期間で容体が急変する。
そういう事例がかなり数多く報告されているかと思います。
この急変の理由というのも、その部分と関連するんでしょうか。
徳田 そうなんです。
感染力が強いとはどういうことかというと、ミクロレベルで細胞の中に入りやすいということです。
ウイルスがうまく細胞と結合して細胞の中に侵入する、入りやすい、速度が速いということです。
ウイルスは細胞の外では増殖しません。
ウイルスが増殖するためには細胞の中に入らなければいけませんから、細胞に入り込む。
その速度が速いということは急変も早いということになるわけですね。
次回に続く。
昨日は勘違いをしていました、申し訳ございません。緊急事態宣言解除は今日です。しかし、リバウンドが怖いですね。
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