皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
今日も沖縄は曇り時々雨。予想最高気温は30度です。それでは、先日放送されました、ラジオの中身をお送りいたします。
アーサー そう考えると、次に沖縄の話をうかがいたいのですが、沖縄の医療体制がそもそもコロナに対応できる体制であったのか、そもそも疑問があるのと、それに対応して、現在自宅療養者数、入院調整者数を含めるともう5000人規模という中、これが増え続ける理由というのはどういったことにあるのか、解説をお願いします。
徳田 沖縄は、この番組でも何度も申し上げましたけれども、政府の政策追認のコロナ対策で、沖縄独自のコロナ対策ではないんです。
すべて政府の政策を追認しているだけですから。
ですから、さっき申し上げたようなことが沖縄でも起こっているわけです。
沖縄も、医師不足、すべての病院がぎりぎりでやっている。
もともとベースラインが医療崩壊ぎりぎりでやっているわけですから。
そういう時にどんどん入院をとってくださいと言っても無理なんですよ。
本来であればホテル療養を増やすべきであったんですけれども、そのホテルも、観光業も回さなければいけないという理由かどうか、ホテルを十分確保できなかったということですね。
沖縄はホテルが多いじゃないですか。
そのホテルを、少なくとも1000室とか2000室は確保してほしかったですね。
実際に確保したのは500くらい、1000も確保できていない。
そこを優先すべきだったと思いますね。
アーサー これもだいぶ前の放送回で、徳田さんのご提言いただきました。
軽症者向けの宿泊施設の役割と中等症以上のきちんと管理する病院の役割分担をきちんと明確にしたうえでやるべきであったと。
徳田 結局、40代50代の方が、おひとり暮らしで突然、急変して亡くなられたというケースが出ています。
この番組でも1年以上前から私、申し上げていますが自宅は危ないんです。
デルタ株は特にそうなんですけど家庭内感染は必発ですから、ひとり暮らしはもちろん、家族がいる方も自宅療養は危険です。
ひとり暮らしだと、買い物をしたり食事をとるために外出したりもする、コンビニに入ったり、飲食店に入ったりするかもしれません。
そうすると感染が広がる可能性もある。
ですから保護・隔離して、きちんと食事も提供する。
医療モニタリングをする、呼吸数とかパルスオキシメーターのチェックとか、そういうことができる宿泊療養施設が必要です。
療養施設よりもっと上の段階だとシェルター病院です。
スポーツアリーナとか大規模体育館、そういったところを利用したり、例えば福井県のように100人規模の医療モニタリングができる施設を作る。
東京でも作るといってますが、沖縄でもぜひ作るべきです。
次回に続く。
日本のコロナ対策の何が問題なのかについてわかりやすく書いた本。「新型コロナウイルス対策を診断する 増補版」コロナにかからないため、そして罹っても重症とならないための最新のサイエンスも満載。ウイルスの起源や進化までもカバーしています。
これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。
徳田安春・公式ツイッター
https://mobile.twitter.com/yasuharutokuda
健康や医学についてのファクトと徳田安春の個人的意見をお伝えします。
好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2019」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。
健康と平和について発信する英語版ブログをスタートしました。「Wellness and Peace and Okinawa」 長寿研究で有名なDavid Itokazu先生との共同作業ブログです。
ナースの皆様、お待たせしました。「ナースのための、こんなときフィジカルアセスメント“バイタルサイン編”」が発売中。おもしろいのにタメになる、とっておきのテキスト、できました。皆様のレベルアップにお役立て下さい。
待望の新刊が発売中!「病歴と身体所見の診断学:検査無しでここまでわかる」こちらもお試しください。必ずやためになることでしょう。
科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。☆まぐまぐ大賞2020のジャンル別賞の健康部門2位を受賞しました。
迅速・的確なトリアージができる!ナースのための臨床推論 [単行本] [2016] 徳田安春、こちらナースの皆様はもちろん、これからナースを目指す方、看護の情報を知りたい方にもどうぞ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます