皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
今日の沖縄は曇り時々晴れ。予想最高気温は30度です。それでは、先日放送されました、ラジオの中身をお送りいたします。
アーサー その部分、8月の最終週にお届けしました県に対しての提言の中に細かくお伝えしてもいます。
そちらも合わせてリスナーのみなさん、ぜひ参考にしてください。
そして最後の項目になりますが、ここまでうかがったお話の総合的な運用としての考え方という部分です。
かなり初期の段階からさまざまな方の意見提起がありましたが、感染症の分類です。
現在、新型コロナウイルスについては、感染症法の中で、二類という分類がされています。
インフルエンザ等については、五類です。
というところで、コロナも五類に変更して、病院側の人的リソースを開けるべきじゃないかという声がありますが。
徳田 私が提案したいのは、保健所をパンクさせない仕組みがいいと思うんですね。
というのは今は保健所がパンクしてしまう仕組みなんです。
行政検査をするときも全部保健所がやるとか、入院調整も、沖縄の場合は対策本部がやってますが県によっては保健所がやっている。
あらゆることを保健所がやっているんです。
パンクするのは当たり前。
だからアウトソーシングしてほしい。
保健所がほんとうにやるべきことだけやって、あとはアウトソーシングして、しかるべき部門にやらせる。
医療に関しては医療機関がやるべきですし、ワクチンに関しては市町村がやる。
保健所がやるべきは、行政検査です。
行政検査がいまだに少ないし、濃厚接触者の定義が狭い。
いちいちマスクをしていましたかしていませんでしたかということで区分け作業をし、この煩雑な作業で濃厚接触者の定義を狭くしていますが、これはいらないんです。
陽性者が出たら、マスクをしていたかどうかにかかわらず、その部屋にいた人全員を検査すれば、濃厚接触者追跡はそんなに時間がかかりません。
機械的にその建物にいた人を全員検査すればいい。
いちいちひとりひとりに「マスクをしていましたか」と聞きますが、マスクしているに決まっているじゃないですか。
それでマスクをしていた人を除外するから結局、感染経路不明者が多いということで、取りこぼしになる。
アーサー つまり、保健所に関しては情報集約と指揮系統を明確にし、実働部隊をアウトソーシングすると。
徳田 濃厚接触者の追跡は、徹底的に訓練したパートタイムに委ねる。
沖縄でしたら300人くらい必要と、私は前から提言しているんですが、養成する。
アメリカでは大学生がアルバイトでやっているんですよ。
ジョンスホプキンスのアプリがあって。
次回に続く。
日本のコロナ対策の何が問題なのかについてわかりやすく書いた本。「新型コロナウイルス対策を診断する 増補版」コロナにかからないため、そして罹っても重症とならないための最新のサイエンスも満載。ウイルスの起源や進化までもカバーしています。
これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。
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