総合診療医からの健康アドバイス

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ロキソニンの使用は2週間以内までに

2022-01-26 10:34:01 | 医療情報

 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

 今日の沖縄は晴れ時々曇り。予想最高気温は22度と昨日に続き、ポカポカ陽気です。しかし、昨日の県内の新型コロナ陽性確認が1175人と前週よりは減ってはいるものの、高止まり状態です。一部の報道では、ピークアウトしたのでは、と言っていますが、まん延防止等重点措置の延長が決まりましたので、気を緩めずに諸々、我慢します。では、本題へ。

 

 ロキソニンを長期内服した2例は腎不全となり、血液中のカリウムの濃度が高まり、心不全も起こしていた。

 

 このうち一人は、緊急で透析療法も導入せざるを得なかった。

 

 患者さんと家族にとっては、つらい症状と入院を要する治療を受ける負担を体験したのだ。

 

 お二人共に一命を取り止めはしたが、腎機能は元のレベルにまでは戻るのは難しいだろう。

 

 ロキソニンは痛み止めとして処方されていた。

 

 腰痛と骨折の後の痛みに対してであった。

 

 腎不全や心不全、活動性のある胃十二指腸潰瘍が慢性的にある場合には禁忌である。

 

 しかし、このような禁忌状態がなくても、高齢者における長期使用では腎不全や心不全をきたすリスクが高い。

 

 全ての高齢患者さんで1〜2週間の短期間にとどめておくべきだ。

 

 

 

 飛行機に長らく乗ってないなぁ。

 

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