総合診療医からの健康アドバイス

健康や医療に関する情報をわかりやすくお届け致します
ステキな沖縄の風景も少しお届けします

若年者では伝染性単核症に注意

2020-02-06 10:42:28 | 医療情報

 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

 今日の沖縄は曇り時々晴れ。予想最高気温は20度です。北海道や東北の日本海側、北陸から山陰にかけて大雪と強風に注意するようにと気象庁から発表がありました。ここ沖縄も昨日から北寄りの風が強くなってます。最高気温は20度くらいですが、風が強いので、体感ではもっと低く感じます。新型肺炎だけでなく、普通の風邪にも注意が必要ですね。では、本題へ。

 

 
 伝染性単核症という病気がある。伝染性単核球症とも呼ばれる。子供から若年青年層によくみられる。
 
 
 大部分が、エプシュタイン・バール・ウイルス(EBV)と呼ばれるウイルスに初めて感染するときに起こる。
 
 
 
 乳幼児期にEBVに初めて感染する場合は、ほとんど症状のない不顕性感染であることが多い。
 
 
 
 しかし、思春期以降に感染した場合に伝染性単核症を発症することが多くなる。
 
 
 このウィルスに感染して治った人々の唾液中に、このウィルスが排泄されることがあり、唾液を介して別の人に感染させることがある。
 
 
 
 思春期にキスをすることによって感染することが多いので、キス病とも呼ばれている。
 
 
 ところが、最近では、ペットボトル飲料の回し飲みによって感染するケースが目立つ。
 
 
 
 日本では患者の届け出の義務はないために、正確な患者発生数は不明だが、米国では年間一般人口10万人当たり約50人のケースが発生している。
 
 
 
 欧米に比べてもともと日本では発生数が少ないと言われていたが、近年増加傾向が示唆されており、日本全国で毎年かなりの数の患者が出ているのだ。

 

住宅街のすぐ目の前でした。

 

徳田安春・公式ツイッター

https://mobile.twitter.com/yasuharutokuda

健康や医学についてのファクトと徳田安春の個人的意見をお伝えします。

 

好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2019」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。

 

健康と平和について発信する英語版ブログをスタートしました。「Wellness and Peace and Okinawa」 長寿研究で有名なDavid Itokazu先生との共同作業ブログです。

 

ナースの皆様、お待たせしました。「ナースのための、こんなときフィジカルアセスメント“バイタルサイン編”」が発売中。おもしろいのにタメになる、とっておきのテキスト、できました。皆様のレベルアップにお役立て下さい。

 

待望の新刊が発売中!「病歴と身体所見の診断学:検査無しでここまでわかる」こちらもお試しください。必ずやためになることでしょう。

 

科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。☆まぐまぐ大賞2018のジャンル別賞の健康部門5位に決定しました。

 

迅速・的確なトリアージができる!ナースのための臨床推論 [単行本] [2016] 徳田安春、こちらナースの皆様はもちろん、これからナースを目指す方、看護の情報を知りたい方にもどうぞ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サプリも過ぎたるは及ばざる... | トップ | 伝染性単核症の症状 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

医療情報」カテゴリの最新記事