1999年に、京都大学の本庄佑さんらは、PD-1と呼ばれるタンパク質の遺伝子がTリンパ球の免疫機能をストップさせることを見つけた。
PD-L1と呼ばれるタンパク質を癌細胞がその細胞表面に持っており、これがリンパ球のPD-1と結合することによって免疫機能をストップさせていたことも突き止めた。
癌細胞による免疫からの逃避であり、免疫チェックポイントと呼ばれている。
その後、2010年にブリストルマイヤーズ社がイピリムマブを開発。
これはPD-1とは異なるが、同じ免疫チェックポイントを受ける働きを持つCTLA-4を標的として、それをブロックする薬剤だ。
癌に対する免疫の抑制を解除することで抗がん作用を表すものであり、免疫チェックポイント阻害薬の第一号とされた。
このイピリムマブという薬を悪性黒色腫という悪性度の強い皮膚癌の患者さんに投与したところ、ある患者さんではこれまでの治療ではみられなかった生存効果を初めて認めた。
ニボルマブを投与しても同様の効果が確認され、その後に多種のPD-1阻害薬が開発されることになった。
前回ブログで紹介した研究での直腸癌治療で使われたのも、PD-1阻害薬の一つだ。
沖縄本島北部、本部町の風景です。
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