スポーツマン再生工場®

股関節の痛みは、自分の体型に合った走り方をしていないことが原因だった

ひとくちに股関節の痛みとは言っても、「恥骨部」「鼠蹊部」「大転子部」「インナーマッスル(外旋六筋群)部」があります。加えて「臀部」「坐骨部」さらには「腸腰筋部」も含めて、「股関節が痛い」と訴えてこられます。






当然、痛みがあるので「まずは病院」に行きます。骨には異常なく、ランニングは停止。安静と湿布薬などがもらえます。それでも痛みが引かないので、治療院に行ってみます。温めたり、電気をあてたり、揉んでもらったり、伸ばしたり、鍼をしてもらったりします。それでも治らずに、ランコーチに相談に行き、フォームなどをみてもらったりします。この間、インソールやテーピング、タイツなども試してみたりします。いろいろと教わったり、ネットで調べて自転車を漕いだり、プールに行ってみたりと、いろんな工夫や努力、情報収集をしてみたけど、なかなか痛みが引かない、そんな大変な経験をされてきたそうです。


<ランニング障害(スポーツ障害)とは>

そもそもランニング障害(スポーツ障害)とは、どういうものなのでしょうか。原因や対策が異なりますので、一度整理しておいた方が良いでしょう。

スポーツの怪我には3種類あり「外傷」「傷害」「障害」があります。おおまかに説明しますと、「外傷」は「外からの外力」によるもの。たとえば「ボールがぶつかった」とかになります。「傷害」は「足をひねった(捻挫した)」「肉離れをした」などです。ここまでは比較的「原因」がはっきりしていて、わかりやすいかもしれません。しかし「障害」は「アキレス腱が痛い」「腰が痛い」「膝が痛い」そして今回の「股関節が痛い」など、ものがぶつかったり、あの瞬間に傷ついたというのが「不明瞭」な形で「痛み」や「違和感」を受傷してしまい、さらに「スポーツ活動ができない」さらには「日常生活にも支障をきたしている」ものの「誰に聞いたら良いのかわからない」というものになっています。


<RICE処置とは?>

RICE処置とは、怪我をした時の対処方法として広く知られてきました。

①R=Rest(安静、休養)
②I=Icing(冷やす)
③C=Compression(圧迫する)
④E=Elevation(挙上する)

しかし、これらは上述「外傷」「傷害」において適応するもので「障害」においては逆効果になることが多くみられます。


<理屈と現実>

現実の「障害」の場合は、「障害」と「傷害」が併発しているケースがほとんどです。理屈上は「傷害」にはRICE、「障害」にはとなりますが、身体の中で起きているそれぞれの症状、状態に応じて、それぞれの対処方法を行うことが求められます。さらに、「障害」には必ず「因子」があるため、この「因子」を取り除かないことには「解消されない」ところが「障害」の問題の根深いところです。「因子」とは無関係のストレッチや補強、フォームチェックを頑張っても、悪くなることはあっても良くなることの確率はゼロに近いと考えて良いでしょう。



<「Why」が鍵を握っています>

みなさん怪我をしてしまうと「What」つまり「何をすれば良いか」と考えてしまいがちです。しかし、こと「障害」に関しては「原因の根が深い」ので「Why」が一番重要です。そして「How」。見つけた「原因」を「どうやって」対応するか、この順番で解決していかないと、「原因」を永遠に解決できず、「慢性化」し、さらには「後遺症」になってしまいます。このような悪循環にならないためにも、ぜひ下記の順番と内容を確認の上、的確に問題を解消していくことをおすすめします。

①Why(どうして問題が起きたのか)
②How(どうやれば問題を解決できるのか)
③What(何をすれば良いのか)


<正確な分析と解析から、解決の糸口と方法が見えてくるから「フェイズ」から解析しよう>

上述①の「原因」の特定が必須条件です。ちなみに「走りすぎ」「体重が多い」「筋力不足」「柔軟不足」などは「原因」というよりも「要素の一つ」でしかありません。なぜなら「それでは他の怪我をしなかったのはなぜ?」という疑問の前に、答えにならないはずです。

そこでスポーツ医科学で用いられてきた「フェイズ」を、まだまだ研究が進んでいなかったランニングの分野にも必要と考えました。「科学」というくらいですから「すべての人の共通言語」に耐えられる言語でなければなりません。ちなみに「フォアフットコンタクト(つま先着地)」など、「リアフットコンタクト(踵着地)」「ミッドフットコンタクト(中足部着地)」などのように、人や走法によって変わってしまうものは適していません。しかし、従来の「フェイズ」では粗すぎます。そこで考えたのが以下のフェイズになります。

*従来*
ストライク>スタンス>キック>リカバリー
(まずはここから覚えても良いです)

また、歩行の分野ではもう少し詳細なフェイズも提唱されているのですが、「ランニング」の「動作」とは異なる部分もあるため、そのままスライドして使用するわけにもいきません。そこで下記のような「フェイズ」を推奨しています。

*未来*
イニシャルコンタクト>プル>ボトムデスセンター>プッシュ>ディスエンゲージメント>リカバリー

(フェイズには大きく「サポート」と「リカバリー」に分かれていて、足が「地面に着いている」か「着いていないか」になります。「リカバリー」にも多くのフェイズが存在するのですが、細かくなりすぎてしまうので、詳細はさらに詳しく知りたい専門家向けの講座などでお話しています)

こちらのように分けると、個体差、個人差による着地の違いに矛盾も生じず、全世界の人のランニングを共通言語で分析することができます。


<複雑で重篤>

「フェイズ」での「原因」究明はすんだのですが、そもそも「骨格」が崩れていることも、大きな問題(原因)の一つでした。もともと運動をされて来られなかったので、身体のメンテナンスはもちろんしたことはありません。また、身体の感覚や意識も、現時点では優れているとは言い難いものです。

そもそも「骨格」が崩れているということは「筋バランス」が悪いということと同義です。それは「感覚」も「崩れている」とも言い換えることができます。つまり「走る感覚」を知らないし、「走ろうとして頑張った筋肉は、全部崩れていく方向に頑張った」と言い換えることもできるのです。

走れば走るほど遅くなり、痛みが増えてしまったのは、「骨格が崩れている」からですし、それは「身体の使い方」のイメージがそもそも合っていなかったということなのです。そこで行なったのが「骨格リセットストレッチ」でした。



<骨格リセットストレッチ>

まず行なったのが「骨格リセットストレッチ」でした。この「骨格リセットストレッチ」は、普通のストレッチとは異なり「骨格をリセットするため」のストレッチになります。いわゆる「開脚できればO.K」とか「地面に手のひらがつけばO.K」とか「背中で手が結べたらO.K」というような類のものではありません。

*伸ばしすぎも注意*
筋肉自体のお話をしてみても、伸ばしすぎの筋肉は「張力」が低下し、役に立たない筋肉になってしまいます。運動機能が低下するわけですから、関節を保護する機能も低下し、怪我予防のためがむしろ怪我の原因に、ということも引き起こしています。あくまでもストレッチは「身体の健全化」のためということをお忘れなく。

①「筋肉の状態」によってストレッチを変える
②身体のどこからはじめるか、ストレッチには「順番」がある
③筋肉の「形」によってストレッチを変える
④骨格が「リセット」されたら、それ以上はストレッチしない


<体型別の走り方>

走り方は「体型(骨格)」によって変える必要があります。
今回のケースでは「スイング」「ピストン」「ツイスト」「ツイスト」というケース。
非常に複雑です。



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