演劇知

劇的考察譚

ニュースから~Jコミ、違法に流通している漫画を“浄化”する禁断の計画を発動~

2011-04-13 06:20:33 | Weblog
 絶版漫画に広告を付加して無料配信しているJコミは、4月12日のJコミ正式オープンに合わせ、ユーザーから違法に流通している漫画ファイルのアップロードを受け付け、それらを合法化して再配布する仕掛けを発表した。
 Jコミは、「魔法先生ネギま!」や「ラブひな」などの作品で知られる漫画家の赤松健氏が立ち上げたもので、著作権者の許諾を得た絶版漫画を広告入りのPDFファイルなどの形で無償公開し、その広告料を作者に還元するというモデルが、絶版作品を有する作者と無償で作品を読みたいユーザーの双方から高い評価を受けた。
 「絶版違法マンガファイル浄化計画」と名付けられたこの計画は、一見トリッキーな方法によって実現される。というのも、違法に流通しているファイル(多くの場合はZIPやRARでアーカイブされたもの)をユーザーから提供してもらうことが起点となっているためだ。Jコミ側では、ユーザーから提供を受けたこれらのファイルを絶版作品かどうか判別、絶版作品であれば、その著作権者にコンタクトを取り、広告付きで再配布する許諾を得るための交渉を行う。許諾が取れたファイルはこの段階で晴れて「浄化」(合法化)され、作者には広告収入が、読者には気持ちよく絶版漫画を読める環境ができあがることになる。
 著作権者との折り合いが付かず仮にJコミが民事で訴えられるようなことがあったとしても、絶版書の市場価値がゼロであるがゆえに、損害賠償のみなし額も算出できない(つまり訴訟の意義が薄い)ことも織り込み済みだ。
 この方法では根本的な違法ファイルの根絶につながらないと考える方もいるだろうが、無償だが違法のファイルと無償で合法のファイルが同じような入手難度で用意されているのなら、ユーザーは後者を選ぶというのは、AppleがiTunes Storeで半ば証明している。違法に流通する漫画ファイルを撲滅するため、多少のリスクを承知の上で踏み込んだJコミに、著作権者はどのような反応を示すのだろうか。(+D PC USER )




著作権を守る方法として、読み手が合法ファイルを読むことを選択すれば、どの人間にとってもリスクが少ないものであると思います。そう考えると結局のところ人間同士の信頼、人間の「善の心」に頼るところになってきます。お釈迦様と孫悟空の関係みたいです。悪さをしていた孫悟空がお釈迦様の計らいで三蔵法師という善心になれるシステムを得た、みたいな。お釈迦様の手の平で動いている感はありますが、違法ダウンロード、違法アップをした罪が消せるのであれば、恐らくその人は動くでしょう。ジャンプ漫画をアップしていた子どもが捕まった例もありますから、少なくともこれからの抑止力にはなりましょう。



慣れ親しんでいないというか、そもそもWEBで漫画を見ないわたしは、いざWEBで見ると非常に見づらい感を得ます。作者の意図しているコマ割で見る前に全コマが目に入ってしまうので「演出」を感じられず面白みを感じられないのです。丁度演劇を映像で見るかのように。情報は入ってくるが臨場感は伝わってこないというか。iPadで見れば少しは見やすいのでしょうか。今後電子書籍端末「Kindle」(キンドル)のように、絵を見るようの端末が出るのでしょうか。