演劇知

劇的考察譚

lab~再開発~作品を振り返って3

2010-07-12 11:39:07 | Weblog
打ち上げでは公演ではなかった組み合わせが生まれた。35人もいれば絡まない人もいます。打ち上げで仲良くなって良かった。
















各作品を振り返ります。

○狂-助 飲み会とテニスの話
前回labでカバディと税の話を書き、その後釜的作品。明海大学のテニスコートを見て、思いついた作品。速い「間」という意味では教会と結婚の話と対をなす作品。テンポがかみ合わないと面白さに欠ける作品。
瀬間、沢松というコンビ、お気に入りなのでどこかでまた使いたい。

役者杉田がなんやかんやで大爆発した作品。

○狂-歯 温泉と性の話
ある意味今回随一の問題作。そして役者が最も練習した作品。

わたしも「性」をリアルに書いたことがなかったので、その意味でも一番頑張った作品。

役者の組み合わせは「本当にこの子たちにして良かった。」と思える出来に。

同時展開とシンクロという劇作演出的にも挑戦した作品。

とにかく挑戦尽くし。ここでしか、この年代の子たちでしか出来ない話。

○狂-仇 ヨーカドーとコロニーの話
「少年たちがビルから看板を落とす」という物語を以前からずっと描きたく、その機会がないままここまできてしまい、今回ようやく念願叶い出来た。その対比として人のカーペットも作りたくここまできてしまったが、ここでもようやく念願叶い出来た。劇作演出的にやりたいことをつぎ込んだ作品。

問題役日枝登場。人気が高い。

子ども役の配置はとにかく素材重視。

○鬼-序 新浦安とゲームの話
役者間で非常に人気の高い話。何よりもやってる役者が楽しそうだった作品。

パズルゲームを舞台化し、人間性を加えたらどうなるかをテーマに創造。今後もこのテイストはやっていきたい。

ある役者が「盛り上がった客席が一気に引く、観客のオーラが見えた」と語った恐ろしい作品。

パズルをミスする直前という、スタッフ側まで冷や冷やさせた恐ろしい作品。

○鬼-破 公園と家族の作品
今回の15本を創るにあたりまず取り掛かった作品。一番時間が掛かった。ちなみに一番時間かかっていないのは「墓地公園とゾンビの話」。1時間くらいでソッコー完成。

labに携わり骨太になった二人を主婦とした。公演期間中に感情のピークを持ってきたのは、まあ許しましょう。

涙率がとにかく高かった作品。

○鬼-Q 団地と多数決の話
街を描くに当たって「数の恐怖」ということを考える。人が集えば集った人の恐怖があるはずだ。35人も人が集まればその恐怖を体現出来るはず、とlab名物全員参加作品。

美浜と了徳寺というこれも名コンビが生まれた。今後どこかで使いたい。

実は多数決、民主主義というテーマよりも前にファフロッキーズ現象が先行していた作品。叶うならば大量の太刀魚を使いたかった。






…と15本振り返りました。まあ多い。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿