My ordinary days

ようこそいらっしゃいました!
ふと思い立ち第2のキャリアを始めてしまった、流されがちなひとの日々を綴るブログです

もう15年

2010-03-20 08:09:56 | 読書
この日は実母と義母と3人で(!)オーストラリアに出発する日で、朝日暮里か上野で待ち合わせていました。余裕をもって成田に向かい、そのまま出国・・空港ではそんなに大きなニュースとして流れていなかったのかなぁ。よく覚えていませんが、シドニーに着きバスの中で現地ガイドさんが
「・・・日本からのニュースですが地下鉄で”サリン”が撒かれたようです・・・」
周りの日本人そのときはきょとん。わたしも「?」

地下鉄サリン事件から15年=霞ケ関駅で首相ら献花へ-東京(時事通信) - goo ニュース

1週間して帰国したらものすごい騒ぎで、ちょっと前に阪神淡路大震災があったばかりなのに日本はどうなっているの?と変な不安をみんなが持っていたような気がします。

それから一連のオウム報道がされて・・大変な年でしたね、1995年。世界はなんて暴力的なのか。

「アンダーグラウンド」
「約束された場所で」
村上春樹さんのノンフィクションで、サリン事件に巻き込まれた方々のインタビュー集とオウム関係の人達のインタビュー集。
日常の生活があっという間に破壊されてしまう”不条理”は他人事ではなく自分のすぐ近くに存在していることを目前につきつけられる作品。

それからついでに「ねじまき鳥クロニクル」。この小説はサリン事件の前に書かれたものですが(第3部は事件の後に刊行されたけど)時期が近かったのと
圧倒的な暴力の存在に対して人はどうしていくことができるのか、どんな可能性があるのかを考えていく一つの道筋を示してくれている・・・と(勝手に)受け止めているので、


    ・・・ここでいう暴力とは たとえば地震なりテロなり直接誰かに殴られる、でもかまわないし、生きていく上で自らの力では避けきれない痛みや悲しみ・・のようなもの・・

この3作品はなんとなくまとめて考えてしまいます。






オーストラリアは楽しかったです。通訳兼添乗員だったけど