第2回 暗峠、竹林寺 他
今回の史跡探訪は、5月18日(木)に 8名で暗峠を越えて、竹林寺、他に行きました。
近鉄奈良線の枚岡駅に10時20分に集合し、準備体操をして出発しました。
本日の目標は生駒山の少し南側の暗峠越えです。
大坂から伊勢や奈良に向かう伊勢本街道の一部ですが、標高455mの峠です。
枚岡駅の東側にある枚岡神社に向かいました。
ここは 河内国の一宮で、中臣氏の祖神で元春日枚岡神社とも称されました。
本殿は、春日造りが4棟、並んでいて立派でさすがに元春日枚岡神社と言う感じがします。
枚岡公園に松尾芭蕉の句碑があります。
芭蕉は伊賀から大坂に向かう折りに、この街道を歩きました。
その翌年、「旅に病んで夢は枯野をかけ巡る」の辞世を残して、大坂で他界しました。
国道308号線ですが、大阪側は急勾配のために、酷道とも呼ばれています。
この辺りが最大傾斜地で 自動車のタイヤがすり減っているのが分かります。
右手の祠に弘法の水がありますが残念ながら水質が悪くて飲めません。
しかし、冷たくて気持ちよかったです。
登り始めて、75分位で、なんとか暗峠に着きました。
峠の茶屋では丁度、病院から帰ってきたおばあさんがうどんを作ってくれてラッキーでした。
奈良県側は傾斜は緩やかです。 棚田では田植えの準備も進んでいました。
生駒谷の竹林寺には行基のお墓があります。
行基は40歳頃からこの辺りに住み、民衆に慕われました。
遺命により生駒山東陵で火葬され、竹林寺に葬られました。
鎌倉時代には、良遍や忍性などが行基の行いに感銘し何度も来ました。
忍性は遺骨を竹林寺に分骨してもらいました。
境内には、古墳時代前期の前方後円墳が作られましたが今は後円部だけが残っています。
今回は高度差が大きいので、参加者が少なかったのですが、涼しい風の吹く天候にも恵まれ、
楽しい史跡探訪でした。