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「ブラック・レイン 」~衣装合わせ編~

2010-05-24 21:38:38 | 元スタントマン
「ブラック・レイン」の衣装合わせは
大阪駅前の『ヒルトンプラザ大阪』で行われた。

ヒルトンプラザ大阪はブラックレインの撮影時の約2年前に(1986年)オープンしたばかりで
当時の大阪駅前では一番最先端でゴージャスなホテルだった。

おおーっ、ヒルトンで衣装合わせとはさすがハリウッド映画や!っと
高鳴る気持ちを抑え、いざ衣装合わせへ向かった。

「ブラック・レイン」の製作チームはヒルトンプラザの2フロアーくらいを
貸切っていたようで、マイケル・ダグラスやらアンディ・ガルシア、
高倉 健さんや松田優作さんなんかも大阪ロケ中は宿泊していたんじゃないかな。

暴走族役のオーディションに合格した8人全員のことは憶えていないけど
東京から3人、大阪から2人、あとどこから来たのかわからないけど2、3人の役者さんがいた。
お互い挨拶したり軽く会話もした。

東京から来た3人はいかにも悪役俳優って感じで体も大きく顔も厳つかった。
当時放映中のドラマ、長渕 剛さんの「とんぼ」にも出てるって聞いて
「うわー、さすが東京の人は違うわー」っとちょっと動揺したけど
「へえー」っと平静を装った。

衣装部屋に通され、
外人の男女のスタイリストさんらしき人が数人と
日本人のスタッフ、計5人くらいがいたと思う。

暴走族たちそれぞれに、革ジャンやスカジャンのようなものがあてがわれた。
普通の黒い革ジャンもあれば
“唐草模様”のような“刺青”のようなド派手なペイントが施された革ジャンもあったし、
背中に“お経”のような文字の書いてある気持ち悪い(?)革ジャンなんかもあった。

「うわー、なんやこれー!こんな革ジャン着てる暴走族なんかおらんぞー」っとみんな突っ込んでた。

スタイリストらしき人がいろんな柄の革ジャンをとっかえひっかえし
英語で何やらしゃべりながら一人一人の衣装を決めていく。
俺の衣装は一番派手っぽいペイントの革ジャンと黒の革パンに決まった。

今度は外人のメイクさんらしき人がやってきて
俺の顔にメイクをはじめた。
数人のメイクさん同士が何やら英語で会話をしながら、時折、笑ったり
「オオーッ!」とか「ワオーッ!」とか楽しそうに。
俺は英語がわからんので「何言うとんねん、人の顔で遊ぶな」とも思った。

眉毛を太く画かれ“もみあげ”をつけられ最後に“ドクロ模様”の布を頭に巻かれた。

鏡に映った自分の姿を見て

「うわー、変な奴!」 と思ったけど

こういうのがリドリー・スコットのイメージする“ジャバニーズ・バイカーズ”“暴走族”だったのね。

スタッフに写真を数枚撮られて、後日、撮影に臨むことになりました。


“光と影の映像の魔術師”リドリー・スコット監督の映像は暗い映像が多いので
派手な衣装もはっきりくっきりと映っているカットがないのですが、
俺の衣装はこれです(パソコン画面の写真ですみません)



        つづく・・・次回「ブラック・レイン」 ~撮影編~

コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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つっこみ満載 (えりりん♪)
2010-05-26 00:39:57
ナイスもみあげ

確かによくみたらものすごい衣装やけど…
にあってる!!

映画、もう一度みてみよう
返信する
 (MAX真吉)
2010-05-27 19:11:09
ほんまツッコミ満載やろ~
モミアゲ、走ってる最中にとれなくてよかった~
返信する
出たっ!!! (くっちゃん)
2010-05-28 10:33:58
もみあげでハリウッドデビュー・・・
返信する

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