実は俺、撮影の時までマイケル・ダグラスとアンディ・ガルシアって知らなかったのよ、マジで。
若い頃の俺はブルース・リー、ジャッキー、スタローン、シュワちゃんのような
肉体系アクション俳優にしか興味がなかったからね~
マイケル・ダグラス? カーク・ダグラスは知っていたのでその息子というくらいしか知識がなかった。
アンディ・ガルシアのことに関しては全く知らなかった。
だからリハーサルの時にスタンドインの外人を見て ???
※スタンドイン=スターの代わりに撮影の準備が整うまで、俳優の代役を務める人。
同じ体つきで同じ衣装を着ているのでカメラのピントや露出、照明の具合を調整するまでの代役。
日本の映画では助監督がやることが多いけどハリウッド大作などではスタンドイン専門の役者がいるのかな?
この時は映画撮影におけるスタンドインの存在も知らなかったのでスタンドインの外人を見て
「あれがマイケル・ダグラスか?あんまりカッコよくないやん」なんて思ってた。
しかしリハーサルの回数を重ねていよいよ本物のマイケル・ダグラスとアンディ・ガルシアが登場した。
「おわ~、やっぱりカッコええー!!」
2人ともさっきまでのスタンドインの役者とは全然違う雰囲気、ありきたりな言い方やけど“オーラが違う!”
マイケル・ダグラスは劇中の“右目のキズ”メイクをしていたので余計に凄みがあった。
アンディ・ガルシアは「なんっちゅう男前やっ!」っと思った。
外人にしてはちょっと小柄なリドリー・スコット監督が気難しい表情で演出する。
監督の傍らには「PANAVISION」のロゴが入ったでっかい撮影カメラがある。
※ブラック・レインはスーパー35mmフィルム作品
それまで自主制作映画のちっこい8mmフィルムカメラか
大阪のローカルTV制作会社のちゃちな業務用ビデオカメラしか見たことのなかった俺は
このでっかい「PANAVISION」のカメラや撮影用クレーン、もの凄い数の照明をまじまじと見て
「うわ~、なんか夢の世界におるみたいや・・・」と素直に感動していた。
“映画大好き少年”だった俺の夢がほんのちょっとだけ叶った時間。。。
感傷に浸っている場合ではない、しっかり仕事をしなければ!
(リドリー・スコット監督と“PANAVISION”)
撮影準備が整うまで待機してると
野次馬がどんどん増えてきて、制作スタッフさんも現場の整理が大変そうだった。
深夜だというのに野次馬がめちゃくちゃ多かった。
「何の撮影?」「誰が出てるの?」とか聞いてくるので
制作スタッフさんは丁寧に答えたり、時には毅然とした態度で注意したりとほんまに大変そう。
十三という大阪有数の繁華街のため本物のヤ○ザっぽい人が
「今日は健さんおらんのかー?!」 とか 「任侠物やったらわしが出たろかー!」とか言うてくるし。。。
野次馬の中に見たことのある大柄な人物を発見した。
なんと漫才師の“オール巨人”が野次馬と一緒になって撮影を見学してたのだ!
周りの野次馬も「うわー巨人や、巨人や」っていうと
オール巨人は照れくさそうに手をふったりしてた。
十三の夜は賑やか過ぎる・・・さすが大阪。
つづく・・・次回「ブラック・レイン」~撮影編~④ お楽しみに!
若い頃の俺はブルース・リー、ジャッキー、スタローン、シュワちゃんのような
肉体系アクション俳優にしか興味がなかったからね~
マイケル・ダグラス? カーク・ダグラスは知っていたのでその息子というくらいしか知識がなかった。
アンディ・ガルシアのことに関しては全く知らなかった。
だからリハーサルの時にスタンドインの外人を見て ???
※スタンドイン=スターの代わりに撮影の準備が整うまで、俳優の代役を務める人。
同じ体つきで同じ衣装を着ているのでカメラのピントや露出、照明の具合を調整するまでの代役。
日本の映画では助監督がやることが多いけどハリウッド大作などではスタンドイン専門の役者がいるのかな?
この時は映画撮影におけるスタンドインの存在も知らなかったのでスタンドインの外人を見て
「あれがマイケル・ダグラスか?あんまりカッコよくないやん」なんて思ってた。
しかしリハーサルの回数を重ねていよいよ本物のマイケル・ダグラスとアンディ・ガルシアが登場した。
「おわ~、やっぱりカッコええー!!」
2人ともさっきまでのスタンドインの役者とは全然違う雰囲気、ありきたりな言い方やけど“オーラが違う!”
マイケル・ダグラスは劇中の“右目のキズ”メイクをしていたので余計に凄みがあった。
アンディ・ガルシアは「なんっちゅう男前やっ!」っと思った。
外人にしてはちょっと小柄なリドリー・スコット監督が気難しい表情で演出する。
監督の傍らには「PANAVISION」のロゴが入ったでっかい撮影カメラがある。
※ブラック・レインはスーパー35mmフィルム作品
それまで自主制作映画のちっこい8mmフィルムカメラか
大阪のローカルTV制作会社のちゃちな業務用ビデオカメラしか見たことのなかった俺は
このでっかい「PANAVISION」のカメラや撮影用クレーン、もの凄い数の照明をまじまじと見て
「うわ~、なんか夢の世界におるみたいや・・・」と素直に感動していた。
“映画大好き少年”だった俺の夢がほんのちょっとだけ叶った時間。。。
感傷に浸っている場合ではない、しっかり仕事をしなければ!
(リドリー・スコット監督と“PANAVISION”)
撮影準備が整うまで待機してると
野次馬がどんどん増えてきて、制作スタッフさんも現場の整理が大変そうだった。
深夜だというのに野次馬がめちゃくちゃ多かった。
「何の撮影?」「誰が出てるの?」とか聞いてくるので
制作スタッフさんは丁寧に答えたり、時には毅然とした態度で注意したりとほんまに大変そう。
十三という大阪有数の繁華街のため本物のヤ○ザっぽい人が
「今日は健さんおらんのかー?!」 とか 「任侠物やったらわしが出たろかー!」とか言うてくるし。。。
野次馬の中に見たことのある大柄な人物を発見した。
なんと漫才師の“オール巨人”が野次馬と一緒になって撮影を見学してたのだ!
周りの野次馬も「うわー巨人や、巨人や」っていうと
オール巨人は照れくさそうに手をふったりしてた。
十三の夜は賑やか過ぎる・・・さすが大阪。
つづく・・・次回「ブラック・レイン」~撮影編~④ お楽しみに!