<平成30年度A日程 准看護師試験 第111問~第120問・解答・解説> 准看過去問 准看本試験

2024年11月23日 | 准看合格法
問題 111  感染症と潜伏期間の組合せで、正しいものを一つ選べ。 


1 風疹 ― 2~3 週間(平均 17 日) 

2 麻疹 ― 3~4 週間(平均 24 日) 

3 後天性免疫不全症候群(AIDS) ― 1~2 週間(平均 10 日) 

4 水痘 ― 1 週間(平均 6 日)













 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)




















・正解 1


1 風疹 ― 2~3 週間(平均 17 日)

2 麻疹 ―10~12日間

3 後天性免疫不全症候群(AIDS) ―数年~十数年

4 水痘 ― 10~21日間


※潜伏期間=病原体に感染してから初発症状が発現するまでの期間

 麻疹=はしか

 水痘=水ぼうそう
 
















問題  112 不妊症について、正しいものを一つ選べ。 


1 性生活をおこなっているにも関わらず、6 か月経っても妊娠しない状態を不妊症と いう。 

2 女性側の不妊の原因は、子宮障害が最も多い。 

3 不妊の原因が男性側にある割合は、約 15%である。 

4 排卵障害の治療には、ゴナドトロピンなどの排卵誘発剤が用いられる。














 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)






















・正解 4


1 性生活をおこなっているにも関わらず、一定期間(日本婦人科学会では1年とする)経っても妊娠しない状態を不妊症と いう。 

2 女性側の不妊の原因は、卵管因子(卵管の通貨障害)が最も多い。 

3 不妊の原因が男性側にある割合は、約 24%である。 

4 排卵障害の治療には、ゴナドトロピンなどの排卵誘発剤が用いられる。



















問題 113  加齢による変化について、誤っているものを一つ選べ。 


1 恒常性維持機能の低下により、回復力、予備力、防衛力および適応力が低下する。 

2 自分の健康に過度にとらわれる心気性(心気状態)がみられることがある。 

3 自己中心性や猜疑心は、知的機能の低下により、自己抑制が利かなくなることや 不安から引き起こされる。 

4 結晶性知能の低下により、新しいことの学習が困難になる。












 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)


  


















・正解 4


1 恒常性維持機能の低下により、回復力、予備力、防衛力および適応力が低下する。 

2 自分の健康に過度にとらわれる心気性(心気状態)がみられることがある。 

3 自己中心性や猜疑心は、知的機能の低下により、自己抑制が利かなくなることや 不安から引き起こされる。 

 流動性知能の低下により、新しいことの学習が困難になる。


※恒常性維持(ホメオスタシス)=体温・血圧など生体の内部環境を一定に保つこと

 流動性知能=新しい環境に適応するために必要な知能

 結晶性知能=経験や学習によって得られる知能



















問題 114  高齢者の特徴について、正しいものを一つ選べ。 


1 E.H.エリクソンによる老年期の発達課題は、自我の統合である。 

2 サクセスフルエイジングとは、高齢であることにより、社会的不利益をこうむる状態 をいう。 

3 手続き記憶は、加齢の影響を受けやすい。 

4 老化現象は、誰にも一様に現れるもので、現れ方の個人差は小さい。












 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)




















・正解 1


1 E.H.エリクソンによる老年期の発達課題は、自我の統合である。

2 サクセスフルエイジングとは、老化の過程にうまく適応でき、幸福な老年期を迎えることができること をいう。

3 手続き記憶は、加齢の影響を受けにくい

4 老化現象は、誰にも現れるものであるが、現れ方の個人差は大きい(性別・生活環境・遺伝要因など)


※サクセスフル=成功した、上出来の

 エイジング=加齢、老化

 手続き記憶=自転車の乗り方など自然と体が覚えている日常作業・仕事の作業



















問題 115  高齢者虐待について、正しいものを一つ選べ。 


1 虐待の種類には、身体的虐待、介護・世話の放棄・放任、心理的虐待、性的虐待、 経済的虐待がある。 

2 心理的虐待が最も多い。 

3 虐待者は、被虐待者の配偶者が最も多い。 

4 虐待が疑われる場合でも、個人情報を守るため市町村への通報はしない。












 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)














・正解 1


1 虐待の種類には、身体的虐待、介護・世話の放棄・放任、心理的虐待、性的虐待、 経済的虐待がある。

身体的虐待が最も多い。

3 虐待者は、被虐待者の息子が最も多い。

4 虐待が疑われる場合は市町村への通報をする





















問題 116  成年後見制度について、正しいものの組合せを一つ選べ。 


a 認知症や精神障害などで、判断能力が不十分な人の権利を保護し、支援する制度で ある。 

b 成年後見人は、被後見人の財産管理に関する法的代理行為はできない。 

c 任意後見人は、被後見人の家族や親族が後見人を選ぶ制度である。 

d 法定後見制度は、本人の判断能力の程度により、後見、保佐および補助に区分され る。 


1 a、b  2 a、d  3 b、c  4 c、d











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・正解 2


a 認知症や精神障害などで、判断能力が不十分な人の権利を保護し、支援する制度で ある。 

b 成年後見人は、被後見人の財産管理に関する法的代理行為はできる。 

c 任意後見人は、本人が判断能力が十分あるうちに、あらかじめ後見人となってくれる人と、任意後見契約を締結する制度である。 

d 法定後見制度は、本人の判断能力の程度により、後見、保佐および補助に区分され る。


















問題 117 高齢者の疾患の特徴について、誤っているものを一つ選べ。 


1 慢性化しやすい。 

2 意識障害をおこしやすい。 

3 薬物の有害作用(副作用)が出現しやすい。 

4 症状や経過が定型的である。











 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)















・正解 4

 
1 慢性化しやすい。 

2 意識障害をおこしやすい。 

3 薬物の有害作用(副作用)が出現しやすい。 

4 症状や経過が不定形である。


















問題 118 コーンの理論による高齢者の障害受容過程について、正しいものを一つ 選べ。 


1 ショック → 悲嘆 → 防衛 → 回復への期待 → 適応 

2 ショック → 悲嘆 → 防衛 → 適応 → 回復への期待 

3 ショック → 回復への期待 → 悲嘆 → 防衛 → 適応 

4 ショック → 防衛 → 悲嘆 → 適応 → 回復への期待 










 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
















・正解 3


※コーンの障害受容過程の5つの段階
  • ショック:大きな混乱により、事態を理解できていない
  • 回復への期待:障害がなくなり、すぐに治ると思っている
  • 非嘆:希望を失い、無気力で回復意欲を失っている
  • 防衛:「これまでと何も変わらない」と思いながら、それまでに行っていたことに執着する
  • 適応:障害は「人と違う部分」であるだけで、悪いものではないと受容する

















問題 119  災害時における高齢者について、誤っているものを一つ選べ。 


1 身体機能の低下により、危険回避行動が遅れやすい。 

2 聴力の低下により、避難勧告や避難指示を告げる防災無線などを聞き逃す恐れが ある。 

3 避難所では食事が支給され、バランスの良い食事が摂れる。 

4 避難所では、トイレに行く回数を減らすため、水分摂取を控えることにより、脱水 状態や尿路感染をおこしやすい。












 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
















・正解 3

1 身体機能の低下により、危険回避行動が遅れやすい。 

2 聴力の低下により、避難勧告や避難指示を告げる防災無線などを聞き逃す恐れが ある。 

3 避難所では食事が支給されることもあるが、バランスの良い食事が摂れるわけではない。 

4 避難所では、トイレに行く回数を減らすため、水分摂取を控えることにより、脱水 状態や尿路感染をおこしやすい。


※尿路感染=尿道口から細菌が入り、尿が通る経路(尿道、膀胱、腎臓など)に炎症を起こす病気



















問題 120  検査を受ける高齢者の看護について、正しいものを一つ選べ。 


1 禁飲食が必要な検査の場合でも、口渇の訴えがあれば飲水させる。 

2 検査前のオリエンテーションは、口頭のみで行う。 

3 医療従事者のペースで検査をすすめる。 

4 検査中は転倒・転落に注意する。









 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)


















・正解 4


1 禁飲食が必要な検査の場合でも、口渇の訴えがあれば飲水させるわけではない。 

2 検査前のオリエンテーションは、口頭だけでなく、模型やパンフレットなどを用いて行う。 

高齢者のペースを考慮しながら検査をすすめる。 

4 検査中は転倒・転落に注意する。



















<おことわりとお願い>

正鵠を射ていない解説もあるかと存じます。

疑義がある場合は、教科書などで、ご自身でお調べ願います。


※お知り合いに准看試験受験の方がいらっしゃいましたら、当ブログをご紹介願います!





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