<平成30年度A日程 准看護師試験 第81問~第90問・解答・解説> 准看過去問 准看本試験

2024年11月08日 | 准看合格法
問題 81  気管支喘息患者の看護について、正しいものの組合せを一つ選べ。



a 呼吸困難や咳嗽の発作は、夜間から早朝にかけて出現しやすい。 

b 発作時の治療には、長時間作用性β₂刺激薬が使用される。 

c 発作時は、仰臥位にする。 

d 感冒の予防が必要であることを説明する。














 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)




















・正解 2


a 呼吸困難や咳嗽の発作は、夜間から早朝にかけて出現しやすい。

b 発作時の治療には、短時間作用性β₂刺激薬が使用される。

c 発作時は、座位にする。

d 感冒の予防が必要であることを説明する。


※咳嗽(がいそう)=咳 気道内の異物や分泌物を排除するための生体防御反応


















問題 82  悪心・嘔吐のある患者の看護について、正しいものを一つ選べ。 


1 仰臥位しかとれない場合は、顔を横に向けて吐物の誤嚥を防ぐ。 

2 症状を緩和させるために、胃部の温罨法を行う。 

3 吐物に鮮紅色の泡立つ血液が混入したときは、消化管出血を疑う。 

4 嘔吐後の含嗽は、誤嚥の危険があるので行わない。










 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)






















・正解 1


1 仰臥位しかとれない場合は、顔を横に向けて吐物の誤嚥を防ぐ。 

2 症状を緩和させるために、胃部の冷罨法を行う。 

3 吐物に鮮紅色の泡立つ血液が混入したときは、上部消化管出血を疑う。 

4 嘔吐後はすぐに含嗽をする


※悪心(おしん)=吐き気や嘔気(おうき) ムカムカして嘔吐したい気分のこと

 含嗽(がんそう)=うがい 口をすすぐこと

 上部消化管=食道・胃・十二指腸




















問題 83  消化器疾患と症状の組合せで、正しいものを一つ選べ。 


1 逆流性食道炎 ― 背部痛 

2 急性膵炎 ― 胸やけ 

3 劇症肝炎 ― 意識障害 

4 胆石症 ― 左肩への放散痛








 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)


  


















・正解 3


1 逆流性食道炎 ―胸やけ・酸っぱいものが上がってくるなど

2 急性膵炎 ―腹痛・嘔吐・背部痛・発熱など

3 劇症肝炎 ― 意識障害

4 胆石症 ―右季肋部痛など




















問題 84  潰瘍性大腸炎の患者の看護について、正しいものを一つ選べ。 


1 急性期(活動期)は、高エネルギー食の摂取を促す。 

2 内科的治療のみで、手術適応はない。 

3 感染予防の自己管理が重要であることを説明する。 

4 副腎皮質ホルモン薬は、症状に合わせて自分で服用量を増減するよう説明する。










 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)




















・正解 3


1 急性期(活動期)は、高エネルギー・高たんぱく・低脂肪の食事の摂取を促す。 

2 内科的治療(薬物療法)と外科的治療がある。 

3 感染予防の自己管理が重要であることを説明する。 

4 副腎皮質ホルモン薬は、医師の指示に従って服用する



















問題 85  腸閉塞症(イレウス)について、正しいものを一つ選べ。 


1 術後の腸の癒着によるものは、麻痺性イレウスである。 

2 排ガスや排便の停止は、完全閉塞の徴候である。 

3 食事は流動食とする。 

4 症状が回復するまでは、安静臥床を促す。












 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)














・正解 2


1 術後の腸の癒着によるものは、癒着性イレウスである。 

2 排ガスや排便の停止は、完全閉塞の徴候である。 

3 食事は消化しやすいものとする。 

4 症状が回復するまでは、安静臥床を促すわけではない


※腸閉塞症(イレウス)=何らかの原因で腸の内容物が肛門側に流れなくなる疾患
















問題 86  人工肛門(ストーマ)造設術を受ける患者の看護について、正しいもの を一つ選べ。 


1 ストーマ造設の位置は、ベルトラインに合わせる。 

2 ストーマのセルフケアの説明は、術後に行う。 

3 術後は、食事や薬などにより、便の性状を調整するよう説明する。 

4 入浴時は、必ず入浴用装具をつけるよう説明する。









 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)















・正解 3


1 ストーマ造設の位置は、ベルトラインを考慮する。 

2 ストーマのセルフケアの説明は、術前から行う。 

3 術後は、食事や薬などにより、便の性状を調整するよう説明する。 

4 入浴時は、ストーマの種類や状況により入浴用装具をつけるよう説明する。

 
















問題 87  循環器疾患の症状について、正しいものを一つ選べ。 


1 心房細動では、脈拍は規則的である。 

2 心不全の主な症状は、労作時呼吸困難である。 

3 心機能の重症度評価には、ヒュー・ジョーンズの分類が用いられる。 

4 心臓性の浮腫は、上肢や手背に生じる。








 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)















・正解 2


1 心房細動では、脈拍は不規則である。 

2 心不全の主な症状は、労作時呼吸困難である。 

呼吸困難の重症度評価には、ヒュー・ジョーンズの分類が用いられる。 

4 心臓性の浮腫は、一般的に下肢に生じる。
 

※心房細動=心房が異常な興奮を起こして細かく震える

 心不全=心臓のポンプ機能が低下して全身に血液を送り出すことができなくなること

 労作時=身体を動かしているとき

 手背(しゅはい)=手の甲

















問題 88  ホルモンと疾患の組合せで、誤っているものを一つ選べ。 


1 成長ホルモン(GH)の分泌過剰 ― 先端巨大症 

2 慢性的なコルチゾールの分泌過剰 ― クッシング症候群 

3 プロラクチン(PRL)の分泌過剰 ― プロラクチノーマ 

4 抗利尿ホルモン(ADH)の分泌過剰 ― 尿崩症










 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
















・正解 4


1 成長ホルモン(GH)の分泌過剰 ― 先端巨大症 

2 慢性的なコルチゾールの分泌過剰 ― クッシング症候群 

3 プロラクチン(PRL)の分泌過剰 ― プロラクチノーマ 

4 抗利尿ホルモン(ADH)の分泌過剰 ― 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(全身倦怠感・食欲低下・頭痛・悪心など)


※尿崩症=極度の多尿と激しいのどの渇き















問題 89  循環器疾患の検査について、正しいものを一つ選べ。 


1 胸部X線で心胸郭比 40%を超えると、心拡大が指摘される。 

2 トレッドミル検査は、連続的に 24 時間以上の心電図の記録を行うものである。 

3 心エコー検査は、心臓に超音波を発信して、反射波を受信・画像化するものである。 

4 右心カテーテル法による検査は、動脈からカテーテルを挿入する。










 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
















・正解 3


1 胸部X線で心胸郭比 50%を超えると、心拡大が指摘される。 

ホルター心電図検査は、連続的に 24 時間以上の心電図の記録を行うものである。 

3 心エコー検査は、心臓に超音波を発信して、反射波を受信・画像化するものである。 

4 右心カテーテル法による検査は、右の頚部や右肘部の静脈からカテーテルを挿入する。


※心胸郭比=胸部(胸全体の大きさ)に対する心臓の割合

 トレッドミル検査=ベルトコンベアの上を歩きながら心電図や血圧をモニターする

 右心カテーテル法=心不全の診断など


 























問題 90  心臓疾患患者の看護について、正しいものを一つ選べ。 


1 冠危険因子(肥満・喫煙・高血圧・脂質異常・糖尿病・運動不足・ストレス)の把握 が重要である。 

2 心筋梗塞発症直後から、トイレでの排泄を誘導する。 

3 急性心不全の患者の体位は、仰臥位とする。 

4 ワルファリン使用患者には、納豆やクロレラを積極的に食べるよう促す。









 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)


















・正解 1


1 冠危険因子(肥満・喫煙・高血圧・脂質異常・糖尿病・運動不足・ストレス)の把握 が重要である。 

2 心筋梗塞発症直後から、トイレでの排泄を誘導するわけではない。 

3 急性心不全の患者の体位は、起座位やファウラー位とする。 

4 ワルファリン使用患者には、納豆やクロレラの摂取を避けるよう説明する


※冠危険因子=冠動脈疾患(狭心症や急性心筋梗塞)を引き起こすリスク因子のこと

 ワルファリン=血液を固まりにくくする作用がある 納豆やクロレラなどに含まれるビタミンKによりその作用が弱められる

















<おことわりとお願い>

正鵠を射ていない解説もあるかと存じます。

疑義がある場合は、教科書などで、ご自身でお調べ願います。


※お知り合いに准看試験受験の方がいらっしゃいましたら、当ブログをご紹介願います!

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