問題 51 移動・移送の援助について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 車いすへの移乗の際は、ベッドに対して80~90度の角度に車いすを置く。
b 車いすで段差を上がるときは、ティッピングレバーを踏んで前輪を持ち上げる。
c 車いすでスロープを下るときは、患者が後ろ向きになるように進む。
d ストレッチャーでの移送は、原則として看護者1名で行う。
1 a、b 2 a、d 3 b、c 4 c、d
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・正解 3
a 車いすへの移乗の際は、ベッドに対して約30~45度の角度に車いすを置く。
b 車いすで段差を上がるときは、ティッピングレバーを踏んで前輪を持ち上げる。
c 車いすでスロープを下るときは、患者が後ろ向きになるように進む。
d ストレッチャーでの移送は、原則として看護者2名で行う。
※ストレッチャー=傷病者を乗せて運搬するための器具
問題 52 感染予防について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 保護隔離は、感染源である患者を非感染者とは違う場所に離すことである。
b 健康な看護師が感染源になることはない。
c 血液が付着したガーゼは、橙色のバイオハザードマークの付いた容器に捨てる。
d 看護行為の前後には、必ず手洗いを行う。
1 a、b 2 a、d 3 b、c 4 c、d
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・正解 4
a 感染源隔離は、感染源である患者を非感染者とは違う場所に離すことである。
b 健康な看護師が感染源になることもある。
c 血液が付着したガーゼは、橙色のバイオハザードマークの付いた容器に捨てる。
d 看護行為の前後には、必ず手洗いを行う。
※バイオハザードマーク=医療廃棄物のうち、感染性廃棄物を識別するために貼布されるマーク
問題 53 診療器具の取扱いについて、正しいものを一つ選べ。
1 ディスポーザブル製品は、2回使用したら捨てる。
2 ディスポーザブル製品は、使用期限を確認してから使用する。
3 金属製の鑷子や鉗子の使用後は、塩素系消毒剤に浸す。
4 ゴム製品の使用後は、水分を残して保管する。
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・正解 2
1 ディスポーザブル製品は、1回使用したら捨てる。
2 ディスポーザブル製品は、使用期限を確認してから使用する。
3 金属製の鑷子や鉗子の使用後は、すぐに洗浄し純水で濯ぎ、完全に乾燥後、器具に応じて滅菌する。
4 ゴム製品の使用後は、洗浄して乾燥させ、必要に応じて保護剤も使用してから保管する。
2 ディスポーザブル製品は、使用期限を確認してから使用する。
3 金属製の鑷子や鉗子の使用後は、すぐに洗浄し純水で濯ぎ、完全に乾燥後、器具に応じて滅菌する。
4 ゴム製品の使用後は、洗浄して乾燥させ、必要に応じて保護剤も使用してから保管する。
※ディスポーザブル製品=1回のみの使用を目的とした医療器具
問題 54 浣腸について、正しいものを一つ選べ。
1 バリウム浣腸は、排泄を促す目的で行う。
2 浣腸実施時の体位は、原則として右側臥位とする。
3 カテーテル挿入時は、口呼吸を促す。
4 成人の場合、浣腸液の注入速度は3秒間で20mL程度とする。
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・正解 3
1 バリウム浣腸は、大腸内の腫瘍やがん、閉塞等の異常を発見する目的で行う。
2 浣腸実施時の体位は、原則として左側臥位とする。※腸の走行の関係など
3 カテーテル挿入時は、口呼吸を促す。
4 成人の場合、浣腸液の注入速度は3秒間で12mL程度とする。
問題 55 褥瘡について、正しいものを一つ選べ。
1 栄養状態の低下は、褥瘡発生の要因にはならない。
2 肘頭部は、側臥位時の褥瘡の好発部位である。
3 米国褥瘡諮問委員会(NPUAP)では、深達度により8病期に分類される。
4 予防には、腸骨や仙骨部の圧迫を避けるため、30度の側臥位が望ましい。
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・正解 4
1 栄養状態の低下は、褥瘡発生の要因になる。
2 大転子部、腸骨稜部などは、側臥位時の褥瘡の好発部位である。
3 米国褥瘡諮問委員会(NPUAP)では、深達度により4病期に分類される。
4 予防には、腸骨や仙骨部の圧迫を避けるため、30度の側臥位が望ましい。
※褥瘡=床ずれ
問題 56 持続的導尿について、正しいものを一つ選べ。
1 尿量を正確に測定する必要がある場合に行う。
2 ネラトンカテーテルを使用する。
3 カテーテルを挿入し尿の流出を認めたら、その位置で留置する。
4 女性の場合、カテーテルは大腿部の後面に固定する。
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・正解 1
1 尿量を正確に測定する必要がある場合に行う。
2 バルーンカテーテル(膀胱留置カテーテル)を使用する。
3 カテーテルを挿入し尿の流出を認めたら、カテーテルをさらに2~3㎝挿入して、バルーン全体を膀胱内に収める。
4 女性の場合、カテーテルは大腿部内側か下腹部に固定する。
※持続的導尿=膀胱内にカテーテルを留置して尿を排出させる医療ケア
ネラトンカテーテル=一時的な導尿(間欠的導尿)に使用される
問題 57 栄養法について、正しいものを一つ選べ。
1 栄養補給の方法や内容は、患者の状態に応じて看護職が決定する。
2 成人の場合、経鼻栄養チューブは18Frを使用する。
3 中心静脈栄養法は、高カロリー栄養剤を持続的に点滴注入する。
4 栄養剤を胃ろうへ注入するときは、右側臥位とする。
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・正解 3
1 栄養補給の方法や内容は、患者の状態に応じて医師が決定する。
2 成人の場合、経鼻栄養チューブは8~12Frを使用する。
3 中心静脈栄養法は、高カロリー栄養剤を持続的に点滴注入する。
4 栄養剤を胃ろうへ注入するときは、左側臥位とする。※胃内物が食道への逆流を防ぐため
問題 58 中心静脈栄養法のカテーテルを留置する血管について、正しいものを一つ 選べ。
1 肺静脈
2 腋窩静脈
3 膝窩静脈
4 上大静脈
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・正解 4
※上大静脈は心臓の右上部に接続
問題 59 温罨法について、正しいものを一つ選べ。
1 ホットパックは、乾性温罨法である。
2 副交感神経を活発にする効果がある。
3 金属製の湯たんぽを使用する場合は、60℃のお湯を準備する。
4 湯たんぽを使用する場合は、温めたい場所から5cm以内に置く。
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・正解 2
1 ホットパックは、湿性温罨法である。
2 副交感神経を活発にする効果がある。
3 金属製の湯たんぽを使用する場合は、80℃程度のお湯を準備する。
4 湯たんぽを使用する場合は、温めたい場所から10cm程度離す。※熱傷を防ぐため
※ホットパック=患部をパックで覆って加温する温熱療法の1つ
副交感神経=自律神経の一種 主に休息やリラックスのときに優位に働く神経
問題 60 酸素濃度70%以上で投与するための器具について、正しいものを一つ選べ。
1 フェイスマスク
2 リザーバー(付)マスク
3 ベンチュリーマスク
4 鼻カニューレ
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・正解 2
1 フェイスマスク =顔全体を覆うマスク
2 リザーバー(付)マスク =高濃度の酸素を吸入するために使用される
3 ベンチュリーマスク =吸入酸素濃度24~50%の安定した酸素を投与
4 鼻カニューレ=酸素を吸入するためのチューブ
<おことわりとお願い>
正鵠を射ていない解説もあるかと存じます。
疑義がある場合は、教科書などで、ご自身でお調べ願います。
※お知り合いに准看試験受験の方がいらっしゃいましたら、当ブログをご紹介願います!