<平成30年度A日程 准看護師試験 第71問~第80問・解答・解説> 准看過去問 准看本試験

2024年11月03日 | 准看合格法
問題 71  輸液療法を受ける患者の看護について、正しいものを一つ選べ。 


1 経口摂取が可能な場合でも禁飲食とする。 

2 カテーテル挿入中は、シャワー浴や入浴は実施しない。 

3 患者が必要以上に活動を制限しないように、動かしてよい部分と動き方を説明 する。 

4 刺入部の観察は、被覆用ドレッシングフィルムを必ず外して行う。
















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・正解 3


1 経口摂取が可能な場合でも禁飲食とするわけではない。 

2 カテーテル挿入中は、シャワー浴や入浴は可能であるが刺入部やカテーテル部に水がかからないようにする。 

3 患者が必要以上に活動を制限しないように、動かしてよい部分と動き方を説明 する。 

4 刺入部の観察は、被覆用ドレッシングフィルムを必ず外して行うわけではない



















問題 72  ムーアによる術後患者の回復過程の第 2 相(転換期)について、正しいもの を一つ選べ。 


1 周囲への関心が戻る。 

2 体温が上昇する。 

3 体重が増加する。 

4 心拍数が増加する。












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・正解 1


※ムーアの術後患者の回復過程=第1相:傷害期
               第2相:転換期
               第3相:筋力回復期
                  第4相:脂肪蓄積期 



















問題 73  放射線療法と安全管理について、正しいものを一つ選べ。 


1 小線源療法は、リニアックを使用して外部照射する治療法のことである。

2 放射線を取り扱う医療従事者は、希望者のみ個人線量計を装着する。 

3 放射線の吸収線量を表す単位は、シーベルト(Sv)を用いる。 

4 被曝量は、時間に比例し距離の 2 乗に反比例する。









 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)


  


















・正解 4


1 小線源療法は、放射線を放出する小さな線源(シード)を治療する部分に挿入して行う放射線治療である

2 放射線を取り扱う医療従事者は、個人線量計を装着することが義務付けられている。 

3 放射線の吸収線量を表す単位は、グレイ(Gy)を用いる。 

4 被曝量は、時間に比例し距離の 2 乗に反比例する。


※外部照射=リニアック(直線加速器)という装置を用いて、体の外から高エネルギーのX線や電子線を照射して治療を行う方法

 シーベルト(Sv)=放射線が人体に当たった時に、どのような健康影響があるのかを評価するための単位

















問題 74  ショックの徴候について、誤っているものを一つ選べ。 


1 血圧上昇 

2 顔面蒼白・四肢冷感 

3 虚脱 

4 頻脈










 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)




















・正解 1


1 血圧低下 

2 顔面蒼白・四肢冷感 

3 虚脱 

4 頻脈


※ショック=血液量の低下や心臓のポンプ機能の低下により、全身の臓器や組織へ十分な血流が保てなくなった重篤な病態

 虚脱=循環障害で起こる極度の脱力・衰弱状態
















問題 75  終末期ケアについて、正しいものを一つ選べ。 


1 予期的悲嘆とは、患者が死亡した時の家族の悲しみのことをいう。 

2 キューブラー・ロスによる死の受容段階とは、残された家族の心理傾向を 5 段階に 分類したものである。 

3 患者が亡くなった後は、患者と家族だけにしないように配慮する。 

4 宗教や慣習上の要望に配慮する。












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・正解 4


1 予期的悲嘆とは、喪失が予期されるときに前もって喪失に伴う悲嘆を開始する心理的準備のことである。 

2 キューブラー・ロスによる死の受容段階とは、死を予告された人が死を受容する心理傾向を 5 段階に 分類したものである。 

3 患者が亡くなった後は、患者と家族だけにするように配慮する。 

4 宗教や慣習上の要望に配慮する。


※キューブラー・ロスによる死の受容段階=否認ー怒りー取引ー抑うつー死の受容












問題 76  痛みのある患者の看護について、正しいものを一つ選べ。 


1 痛みのレベルは、JCS(ジャパン・コーマ・スケール)で把握する。 

2 痛みのある部分の筋肉は、弛緩していることが多い。 

3 急性の炎症を伴う局所の痛みの場合は、温罨法を行う。 

4 がん性疼痛は、麻薬性鎮痛薬(モルヒネなど)の使用により、コントロールされる。










 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)















・正解 4


1 痛みのレベルは、フェイス・スケールなどで把握する。 

2 痛みのある部分の筋肉は、緊張していることが多い。 

3 急性の炎症を伴う局所の痛みの場合は、冷罨法を行う。 

4 がん性疼痛は、麻薬性鎮痛薬(モルヒネなど)の使用により、コントロールされる。


※JCS(ジャパン・コーマ・スケール)=意識障害の評価方法

 コーマ=昏睡

 スケール=指標 程度 評価基準

















問題 77  成人期の慢性疾患患者の特徴について、誤っているものを一つ選べ。 


1 発病や経過には、個人の生活習慣が関係している。 

2 急性増悪しない。 

3 家庭や職場での役割に影響がある。 

4 生涯にわたり自己管理を必要とする。









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・正解 2


※増悪(ぞうあく)=症状や状態が悪化すること
 



















問題 78  呼吸器疾患と検査の組合せで、正しいものを一つ選べ。 


1 自然気胸 ― 細菌培養 

2 気管支喘息 ― 気管支鏡 

3 肺結核 ― 喀痰塗抹検査 

4 慢性閉塞性肺疾患 ― 肺生検










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・正解 3


1 自然気胸 ― 胸部レントゲン検査 

2 気管支喘息 ― 呼吸機能検査(スパイロメトリー)など 

3 肺結核 ― 喀痰塗抹検査 

4 慢性閉塞性肺疾患 ― 呼吸機能検査(スパイロメトリー)や 胸部レントゲン検査など

















問題 79  肺切除術を受ける患者の看護について、誤っているものを一つ選べ。 


1 手術に備えて、禁煙の必要性を説明する。 

2 術前から、胸式呼吸の練習を行う。 

3 術後は、呼吸状態とドレーンからの排液の状態を観察する。 

4 術後早期から、上肢の運動を開始する。











 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
















・正解 2


1 手術に備えて、禁煙の必要性を説明する。

2 術前から、腹式呼吸の練習を行う。

3 術後は、呼吸状態とドレーンからの排液の状態を観察する。

4 術後早期から、上肢の運動を開始する。




 























問題 80  パルスオキシメーターによる酸素飽和度測定について、正しいものを 一つ選べ。 


1 静脈血中の酸素飽和度を測定する。 

2 測定値は、SpО₂と記載する。 

3 侵襲的検査である。 

4 成人の酸素飽和度の基準値は、80~90%である。










 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)


















・正解 2


動脈血中の酸素飽和度を測定する。 

2 測定値は、SpО₂と記載する。 

3 侵襲的検査ではない。 

4 成人の酸素飽和度の基準値は、96~99%である。


※パルス=脈拍

 オキシ=酸素

 酸素飽和濃度=赤血球中のヘモグロビンのうち、酸素と結合しているヘモグロビンの割合のこと

 侵襲的検査=身体に負担がかかる検査や治療













<おことわりとお願い>

正鵠を射ていない解説もあるかと存じます。

疑義がある場合は、教科書などで、ご自身でお調べ願います。


※お知り合いに准看試験受験の方がいらっしゃいましたら、当ブログをご紹介願います!

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