坂井市 前田よしひこ

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荘川の五連水車

2009-08-22 11:39:31 | 視察研修
平成21年8月12日(水)午前8時30分、水車を利用した観光資源の政務調査のため、坂井市議3人で荘川に向かった。
当初の出発予定より遅れたので、高速道路を利用して行くことにした。
福井北ICより小矢部砺波JCTまで約100㎞、東海北陸自動車道に入り荘川ICまで約87㎞、そこから約4㎞の合計約191㎞で目的地であるそばの里荘川に到着。
途中2回休憩したので、所要時間2時間20分。

昔から受け継がれたそば文化による新たな村づくりを目指し、平成15年拠点施設として「そばの里 荘川」をオープンし、五連水車はそのシンボルとして作られたものである。
冒頭の写真は1号機(木製上掛水車、直径13m、幅1.3m)で未公認であるが、ネット上では水車の大きさランキング全国9位の水車である。

この後ろに4連の水車が連なり、全部で5連水車を形成している。

左より
2号機(木製変則揚水式水車、直径4.5m、幅70cm)
3号機(木製変則揚水式水車、直径5.0m、幅70cm)
4号機(木製変則揚水式水車、直径5.5m、幅70cm)
5号機(木製胸掛式水車、直径3.6m、幅45cm)

全景はこんな感じで、五連水車としては日本で一番大きな水車になるみたいである。
1号機はてっぺんから水を落として、水車を回転させている。(上掛水車)

大きな水車を回転させるためには、位置エネルギーを最大限利用した上掛水車がベストなのであろう。

巨大木製水車の接合部はプレートやボルトによる金物継ぎ手となっていた。
木は水を含むと膨張するし、乾燥すれば収縮するため、特に巨大水車の場合は巧みな技だけではバランスを取るのが難しいのであろう。


5m級の水車も主軸には金物やベアリングが使用されていた。

大きな水車になればなるほど、重量バランスをうまく取らなければ、スムーズな回転は不可能と感じた。

1号機の横に水車小屋があり、中には石臼が有りました。


国道158号線の山の中腹より導水し(サイホン式)、有効落差28mを利用し、直径13mの1号機の上掛水車を回し、その動力で直径2.2mのひき臼を回し、そばの製粉作業をする。
ひき臼の製粉能力は最大で毎時25㎏(玄そば)で、現存する石臼の中では世界最大級だそうだ。

中間の2号機・3号機・4号機は変則揚水式水車で、水路より導いた水を揚水水路に流し、水車に取り付けた柄杓(ひしゃく)で汲み上げて集水樋に流し、その水を導入樋で5号機の胸掛式水車と猪威(ししおどし)まで導き、4連のつき杵(きね)とバッタリ杵を動かし、精米作業をするようになっていた。

中間の水車と水汲み上げ用の直方体の柄杓や横に延びる集水樋。


中間の水車と揚水水路。


直径3.6mの五号機(胸掛式水車)と導水路。


つき臼による精米作業は、玄米一斗(15㎏)が約20時間で白米になるそうだ。
また、バッタリ杵での精米作業だと約60時間で白米になるそうである。
当然、水量の変化により時間は多少変わるみたいです。


丁度お腹がすいたので、巨大水車の横にある「そば処 心打亭」でざるそば(¥850)を食べた。
福井のそばと同様においしく頂けたので、大盛り(たしか+¥500?)でも良かったと思った。

「そば処 心打亭」


正午、次の目的地である「富山県南砺市城端」に向けて出発した。

つづく・・・。


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