我が家は繁殖用濃厚飼料は自家配合。
1回に20~30kg程度混合できる飼料配合機がある。
繁殖用自家配は嵩高いフスマ主体なので、1回の作成量は20kg前後
、我が家の1日分使用量に近い。(その時々の分娩前後の頭数により大きく左右されるが。)
自家配には、フスマ、圧片トウモロコシ(又は古米やそれらの混合物)、生菌材(ハイビタコーゲン)、ビタミン・ミネラルのプレミックス(ゼノアックの明日への元気)、Ca資材(ハイコロイカル)、並塩、重曹、セレン資材(セレクロE)を使っている。
フスマが多いので、尿石症になりやすいオス子牛があまり食べないようにする配慮が必要。
フスマは他の飼料に比べ安価なので、20kgずつ作っていても、市販繁殖用飼料との価格差を考えると十分配合労賃がでている計算になる。
授乳期の給与量で、ほぼ塩分が充足するようにしているので、妊娠後期や維持期では、塩分が不足するので、別途塩の給与が必要。
我が家では、いわゆる鉱塩は牛毎の消費量にすさまじい差があるので使っていない。
塩も自家配合で
濃厚飼料の上に振りかけて(混合)給与している。
8割程度を並塩にして、繁殖用の材料のうち穀類、粕類を除いた材料で自家配塩を作成している。
私は市販子牛配合飼料はリンがかなり高濃度で、飲水量が少なくなる冬期の去勢子牛には尿石症の危険が高いと思っている。
リンは必須栄養素で飼料袋には表示されているが、「0.35%以上」のように以上表示で実際濃度は不明である。
リンは搾乳牛以外の多くの牛では不足することはほとんどない。
それよりも、リン含量が非常に高い粕類を使うと尿石症リスクが高くなる。
個人的には0.6~0.7%前後になっているのでは?、と思っている。(米ぬか類やフスマの配合割合が多いものはもっと高くなる。)
なので、リンがほとんど含まれていないビートパルプを追加配合で、尿石症リスクを軽減している。
その配合割合は、市販配合20kgに対してビートパルプ5kgとかなりの量を入れている。
これでも、リン濃度は2割減少程度にしかならない。
ただし、ビートパルプは嗜好性がよいとは言えないので、飼料給与量がその個体にとって過大になると残し気味になる。
また、単味飼料としては高価なので、飼料費節減にならない。
繁殖用飼料、子牛追加配合ともに7回ずつ配合した。
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