鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

家紋清久

2014-12-08 07:03:48 | 大工道具
おはようございます。安平です。
今朝の寒さはちょっとマシかな?でも寒いですね~。


三条の渡辺さんの追入れ鑿家紋清久です。11本組。



この鑿のマチ(コミ)には100℃の刻印があります。





この鑿は8年前後くらい前になりますか、屋大工の巨匠と知られる○○さんが鑿を持ち込まれました。
その鑿にはⅠ‐ⅠからⅡ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ、Ⅱ‐ⅠからⅡ・Ⅲ・Ⅳと言うように刻印が打ってあり10数本はあったかと思います。


それを三木の白樫・口金・輪を用い細軸で付けました。

聞きますと、鑿鍛冶さんに声をかけ応じて下さってのが渡辺さんだったそうです。
京都の大工さん(のぼり刃物店さんの出入りの大工さん等々)と実験する!とか。


そして数ヶ月後にこの鑿が誕生しました。
大工さんと鑿鍛冶さん・刃物店さんのコラボで生まれた鑿と言う事ですね。


試作品はのぼり刃物店にまだあるかもしれません。


今まで付けた中には叩鑿の135℃もありました。
のぼり刃物店さんでお待ちの大工さん遅くなってしまいましてスミマセン。


この鑿に対する思い入れが違いますのでしっかり仕事させて頂きます。
カネ平がうちの仕事です。(打つと言う事は製作者の顔を出すって事でリスクも高いのですが)
すべての鍛冶屋さんのに打ってるわけではありません。



問屋経由でのぼり刃物店さんからお預かりして付けた左市弘鑿。









口金をそのまま使用との依頼でしたが・・・。







自分の勘違いでした。輪を少し入れるだけ?
1からやり直します。申し訳ありません。
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昨日の仕事

2014-12-05 07:38:27 | 大工道具

おはようございます。

自分がこの仕事に入った頃は仕事にも恵まれてたし、大手鍛冶屋に数件の同業者が入ってたのでそれぞれの仕事を目にすることが多かった。

とにかく仕上げが綺麗な方が居た。
上手に手は抜いておられたがそれを思わせない(同業者しか判らないと思いますが・・・)。

とにかく見て試して技を学べたし、色んな業界の仕事も見れた。入った時期がよかったです。

今だったらちょっと条件悪いかな?って。とにかくいろんな方に目をかけてもらってまあ、ラッキーでした。



昨日あげた仕事ですが、これは無理 !! って言ってた物。
専門業者に持って行ってと言いたい。でも言えない、何事も勉強なんで。

でも出来ました。
仕事終えてからの作業です。穴を開けるのに時間がかかりすぎますので。
とにかく時間をもらいました。




槍かんなです。込みがこんなに長い。木工錐ギリギリの長さでした。




ハードルが高かったけど何とか出来ました。

抜けないように入れるのは簡単なんですが、抜いて刃を研がなければいけないので。
鍛冶屋さんには「無理なら短くしてもいいよ!」って言われましたが、長いのが値打ちでしょ!

やれやれです。何故がと聞くと朴だと軟らかくてすぐゴソゴソになるとの事。
でもうちでは楕円形に出来ません。ので以前やった氷のみの四角形の面取りで。
出来ればやりたくない。なぜなら他の仕事が遅れる~。スミマセン遅くなりまして。


次は古鑿です。赤樫(鉋台の本赤とは違います)の依頼。銘と中尾の形を見ると15年位前の小山金属の鑿です。今のはちょっと変わってます。この頃の方が良かったような?なんとでも出来ますが。




穴を開けて入れていきます。








これでも十分かと。
シルエットが綺麗に写るよう擦ります。



蛇が蛙を飲み込んだようしてしまうと美しくないよ~。



次は氷鑿です。






2尺丈と7寸丈です。
貿易物らしくて従来のものとはちょっと形を変えてみました。
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こだわりの仕事

2014-12-04 06:29:29 | 大工道具

はじめまして。
播州三木で鑿柄付けをしております安平木工所の安平善孝と申します。

毎日、鑿を触ってます。色んな銘・鍛冶屋さんのもあります。ブログを始めるにあたり紹介したいと思います。道具好きの方に見て頂ければ幸いです


この仕事をしだして26年目になりました。
鑿柄付けとは? ただ形を作ってはめてればいいの?
そんなわけが無い


弟子入れした頃は鍛冶屋さんからも価格を落としてでも付いてればいい。でした。
時代はやはり変わってきましたね~。
追求し続けてた事が無駄になりませんでした。道具をいかに美しく機能をあげるか?

同じこだわりの道具ならば男前な方がいいでしょ



昨日、あげた仕事です。↓




かち込んだ状態。合わせ目を研磨で段差を無くしますがこれでも十分でしょ。







スリ合わせすればこうなります。流れるようなフォルムで左右対称。







差す鑿は難しいですよ。




細軸合わせはこれの応用になります。
自分流を色々載せれたらと思いますので今後とも宜しくお願いします。



また、名前を出していない別のブログもあります。
親方である親父が亡くなりどんなお墓を建てたらいいの???からの奮闘記~

http://ameblo.jp/omoidenofujitozan/


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