鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

鑿柄以外

2017-02-25 07:03:26 | 大工道具
毎日鑿の柄付けをしていますが、それ以外の依頼もあります。


求められるのはすべては精度。ベストな硬さを見つけ0,1mm狂わないように削る。

普通削ってると狂ってきますので、常にノギスで測ります。







良く締まってるけど硬すぎてこれ以上入りません。







鑿柄と違って輪が下がる物でないので緩いとね~。木の乾燥も大事で水分が多いと痩せます。



木工屋は木の乾燥という大事な仕事もあります。












ペーパもあてますので、木肌をきれいに削ると言う大事な仕事もあります。



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古鑿 26

2017-02-23 07:02:43 | 大工道具
いい風合いに古さを感じさせる鑿が来ました。



磨り合わせした物なので三木の物だと思います。








白樫細軸で4寸5分丈に付け替えです。



口金・桂はイブシです。
















大内鑿さんの二代目が2本もありました。







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土間叩き鏝

2017-02-21 07:03:13 | 大工道具
またまた特殊な物が来ました。



鏝の形も変わってます。









微妙に長さが全部違いますが、金具が入る部分は合わせて切ってます。








胴の絞りもふた色あります。



2本は鑿の様に金具が少しだけ下げてあります。







ユーザー様のこだわりが見えます。
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精度を上げる

2017-02-20 06:57:45 | 大工道具
播州型は口金とマチに合わせ目を磨り合わせます。


マチの形を損なえない様に。


先週の仕事の段取りの一部です。









写真の上段左・真ん中(赤樫・グミ)が磨り合わせ。その他は播州型のイブシ合わせです。



イブシの合わせは1本1本向きを変えて置いてます。



鑿は作りなのでマチの太さはみんな違います。これを合わせている為です。組み合わせが変わると仕上がりが微妙に変わってしまいます。









良く合ってると思います。硬さ・木目すべて合わせますので神経の使い方が全然違います。




油を塗って仕上がりました。







仕上がり具合にやって来たことすべてが出ると思います。


これからもプロと言われる仕事とやって行きたいと思います。


手に取る方の笑顔が見たいので。
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難しい修理

2017-02-16 07:01:28 | 大工道具
氷鑿の修理依頼が来ました。



氷と言う水の結晶を加工する鑿には水分が多くかかり柄が割れたりします。

その為にニスを塗ったりしますが、結構管理が大変だと思います。

修理依頼にはいろんなパターンがありますが、今回のは木がやせ、口金が緩くなってぐるぐる回ります。




これは自分が仕事した物ではありません。鑿は三条の物です。でもやってみます。


マチが張って無いので、口金を一回り小さく付ける事は非常に見てくれが悪くなります。







寄って同じサイズの口金を切りまおします。どうやろう?


親父なら穴の部分の5㎝を切って、口金加工してました。


希望は2㎝です。幸い木が割れて無いのでなんとかなりそうです。



開いた穴と同じサイズの木を作って埋めます。







今季は旋盤で芯を出して加工。これが一番難しいのです。この加工はよくするので苦になりませんが、したがらない方は多いと思います。


木工作業には繊細さが必要なんです。







初めの物と比べてみましょう。筋の位置で加工した長さが判ると思います。

外見はそれほど変わってないと思います。これが希望だったんだと思います。

短くなったのは1㎝弱でしょうか。






仕込み。





磨り合わせ。






完成です。





硬く閉まってるので、今度はあまり狂わないと思います。
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