技量アップ？ 2

三木金物本来形で播州型磨り合わせの工程です。

父親とやってた頃は工程を２人で分けてやっていました。

今回はその頃と比較して時間を測ってみました。



１人は一人。２人で2.5～3人分と言います。

まさしくその通りですね。





口金を合わし木・色目を揃えていく作業。







ペーパーあてとロウ引き作業です。







口金と輪を一緒に入れました。







仕込んで磨り合わせ前。







完成となりました。






やはり時間は2.5でした。

質を落とせは2になるのですがそれはしたくありません。

出来上がりは2人でしていた頃より遥かに綺麗に仕上がってます。

舟弘さんの追い入れ鑿

卸さんから凄く久しぶりの舟弘さんの追入れ鑿10本組が来ました。

古鑿ではちょくちょく付けてましたが新品の鑿は稀です。

ずいぶん前、親子でやられてた頃の鑿はよく三木に入ってました。

磨きの鑿で龍の刻印？が入った物。



削ろう会の神戸大会の時に舟弘さんとお話してその頃の事をお聞きしました。




白樫の芯持ちで付けました。









そのちょっと前に古鑿がありました。


口金を叩きました。









鑿の柄付けは三条か三木の柄付け屋さんの誰かが付けられてます。

思いは一緒だと思います。

拘りの一品 2

この氷鑿の柄の交換です。







やっと出来ました。

設計図とほとんど同じサイズで出来ました。

長さを測って筋を入れバイトで削っていきました。



手前は失敗作です。お尻の部分が少し割れて欠けてます。







穴を開けて仕込みました。







磨り合わせも終了。







前の方の筋の深さも指定です。握ってみるとグリップ感が凄くいい感じでした。







前に付いてたのと並べてました。








これを同じ様に塗られたらいい物になるでしょうね。また、氷の色に対して赤色は目立つでしょうし。

この鑿を使われる方は誰が作製したか判らないと思いますが、卸さんの顔がたったと思います。

喜んで頂けたら嬉しいです。



古鑿も安平指定で販売店さんに出して頂ければ、どんな要望にも答えられると思います。

誠実な仕事をしておりますので、よろしくお願いします。

技量アップ？

最近は難しい仕事が増えてきたおかげで思わぬ発見がありました。

合わせ仕込みやペーパー仕上げ等々が多くなって来たおかげで技量が上がった様に思いました。

凄く久しぶりに三木型の仕事が多く来ました。

折角なんで時間を測ってみました。




ペーパ＋ロウ引きは遥かに時間が早くなり以前より綺麗に仕上がりました。木目が浮き出てるようです。







仕込みも綺麗に芯に入る為、研磨作業が早くなりました。

なぜなら磨る事が少ないので、時間が短い。新たな発見です。







合わせも何故か以前より早く出来ました。

面無しの木成りやグミも。







気持ちもも持ち方なのか調子に乗ってくると何故かうまい事行きます。






常に難しい事をやる事が大切なのかもしれません。

凄く充実した時間でした。

口金部分の再加工

氷鑿の口金部分が割れていると言う事で再加工しました。

常に水が掛かり乾いたり濡れたりを繰り返すので割れたりします。

少し切りましたが。







穴が開いていて挟めないので同じ太さの棒を削り差し込みました。






出来るだけ切らないとの事でしたが思った通り割れが入ってたの所までいってしまいました。







再度芯を出し直して少しずつ。












穴を開け直して仕込みました。







錆びた所を直し磨り合わせました。





10cm弱短くなりましたが新しく生まれ変わりました。