知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

チョコモナカジャンボから見る商品戦略。

2013年11月08日 | スキルアップ
「チョコモナカジャンボ」は、森永製菓株式会社の主力商品です。

冷菓(アイス)部門のベストテンの常連であるため、
 どのコンビニでも置いてある。

森永の平成26年3月期の四半期決算(平成25年11月5日作成)でも、
 チョコモナカジャンボが好調に推移していること
 バニラモナカジャンボが大きく伸長していること
が報告されています。


チョコモナカジャンボは、
 パリパリの食感
 中に板チョコが入っている独自性
で、
 モナカアイスにイノベーションを起こしました。

ファミリーマートは、
 モナカアイスを独自ブランドで出し、値段も30円ほど安く設定している
ので、
 両者を買って、食べ比べてみると、森永の技術の高さが分かる
と思います。

親世代に人気の吉川氏を使い、CMで認知度を高め、
 子供向け番組を中心に流す。

どのコンビニにも置くことで、アクセスをしやすく、認知度を高める。

手に取ってもらったら、
 独自の食感で、ファンを作る。

継続して買ってもらい、売上を維持する。

王道のマーケティング。

認知→商品の質・満足→継続

前回のどんなによいものでも、
 手に取ってもらえなかったら意味がない
というのにつながりました。


(ここから別の視点。)

ただ、
 おそらく、アイスの水分がモナカにしみることは、完全には避けられないようで、
 バリパリの食感も時間が経ってしまうと、どうしてもしなしなになってくるようです。

そのため、
 チョコモナカジャンボ自体を入荷すぐのものと、入荷後1週間経過したもの
とで、食べ比べてみると、
 かなりの食感の違いが生まれる。

これは、
 商品の回転が遅いコンビニ(高齢者が多い地域はアイスの回転は遅い)と商品の回転が速い都市のコンビニ(あるいは若者が多い)
とで、買って食べ比べてみると分かると思います。

消費者からすると、パリパリ感を求めて購入したのに、時間がたってパリパリ感が薄れてしまうと、
 継続的な購入は期待できない。

継続的な購入者であるファンを獲得するためには、
 商品の管理が必要になる
わけです。

コンビニの場合、在庫買い取り型のところだと、古い商品も賞味期限がかなり先であれば、そのまま売るはず。
しかし、
 それが商品の価値に影響を与え、売上を左右する
ということになりかねない。

このような商品は、
 売れる数に応じ、入荷をコントロールする
必要が高い商品ということになります。

同じようなことは、
 コンビニのポテトなどの揚げ物にもいえる
と思います。

揚げたてはおいしいが、少しでも時間がたつとまずくなる。

時間がたったポテトを食べた人は、
 あのコンビニのポテトはまずい
ということになり、
 その系列のコンビニのポテトの売り上げを左右する
ようになる。

フランチャイズがマニュアルで徹底的に管理しようとするのは、
 一つの店が勝手なことをやって、ブランド価値全体を下げられたらかなわない
ためです。


ここから、色々学べると思います。

最近読んでいる本。
マニュアルの重要性。
無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい (ノンフィクション単行本)

結果を左右するのは、
 商品管理。

商品管理をどこでも同じような質で提供するためには、
 マニュアルが必要。

では、どういうマニュアルを作ればよいの?
気になった人は読んでみて下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする