ずいぶん前だけども、この本の作者が「行列のできる法律相談所」に出演なされていて、
その際にMCを務める東野幸治さんが「もう途中から号泣してしまって読むのが大変だった」と仰っており、
その時からいつか原作を読んでみたいなーとは思っておりました。
読んでない方にネタバレするのを避けるため詳しい事は書きませんが、
ザックリ言うと特攻で亡くなったとされる自分の本当の祖父の人物像を、当時の祖父を知る方々へのインタビュー取材を通じ知っていく、といった物語です。
ほとんどがインタビューに答えている方々の語り、といった形で物語が進んでいくのですが、おいらが感じたのは「くどい」の一言です。
同じ事をそんなに何度も何度も繰り返し説明する必要があるのかな?
物語がノンフィクションのドキュメンタリーならばインタビューされた方々への配慮のために話を端折ったり出来ないのは解ります。
でも、これフィクションですよね?
「以下同文」とまでいかなくとも、もっとシェイプアップしていく余地があったんでないかと。
文庫本で589ページ(本編569ページ)もある小説です。その厚み3cm
読んでいて「またその話ー?」みたいな気持ちになるのは勘弁してほしかった。
戦争の本当の悲惨さや、当時の兵隊の方々の気持ち、ドッグファイトの描写などは素晴らしく、読み終わった後は「読んで良かった」と思わせる作品なだけにすごくもったいない気がします。
ちなみにおいらは全く泣けませんでした
あと、あとがきを先に読む方に注意点。
文庫化に際し、あとがきを寄稿された児玉清氏が物語の内容を書きまくってます。
この本はあとがきを先に読むのはおすすめしません