そして東尋坊へ
東尋坊の近くまで来たら、旗を振って駐車場へ誘導する人がいた。
誘導されるまま駐車場へと入る、かなり広い駐車場だ。
車の窓をあけ「どこの駐車場ですか?」と尋ねると、土産やの無料駐車場とのこと、とするとここに車を止めれば、お土産を買わされてしまうのだろうなと思った。
店員「お客さん、何か買っていきなよ、車止めたんだろう、いくら無料駐車場と言ったってこっちは遊びでやってんじゃないんだ、ほら、どうだいこの魚の干物5万円だよ、安いじゃないか。」
私「いえ、魚の干物は、お口にあわないので。」
店員「じゃー このウニ缶はどうだ、8万円に負けとくよ。」
私「いえ、わたくし山育ちなものですから、海のものはちょっと、、、」
店員「これはどうだ、福井県名産のごぼう、これなら7万円でいいよ。」
私「ごぼうは、家にまだたくさんあるから、、、」
店員「お客さん、まさか何も買わずに帰るつもりじゃないだろうな、タダで駐車場に止めておいて、あーん、ちょっとこっちに来てもらおうか。」
私「あーーれぇーーーっ!」
てなことに、、、、
すると、
誘導員の兄ちゃん「いやなら、この先に有料駐車場があるけど、ただし混んでて止められるかどうかわからないが。」
むむっ! 人の気持ちを見透かしたようなこの言い回し、只者ではない。(んじゃー何者。)
しょうがないなぁと思いここに車を止め、行こうとしたとき、
もう1人の係員「海岸への近道は、店を通って、右に行くと近いですよ。」と、やはり店に引き込もうとする。
言われたとおり店に入り、中を右に曲がって通り抜け、海岸へと行く。
おおーっ! すごい! 岩が、柱状の岩が貼り付き合って、大きな岩となっている。
どうすればこのような岩になるのだろうか。
東尋坊の岩は、輝石安山岩の柱状節理といい、世界で3箇所しかないらしい。
また、東尋坊とは僧の名前で、この東尋坊の崖から突き落され、死んでしまったらしい。
そういえば、土産店のTシャツに、崖から人が落ちてゆく絵柄のシャツがあったが、このことなのか。
それにしても、そのような絵柄のシャツなど着る気にもならないが、買う人がいるのだろうか。
腹が減ったので土産店に戻りカニ飯を食べた。
特別うまいとは思わなかった。
ほか幾つか土産を買う。(やはり車駐車したし、なにか買わないとなぁ)
そんなこんなで東尋坊をあとにする。(東尋坊)
これで今回の旅は終りとなる。あーあ、疲れたつかれた、腰や肩が重いですね。
ベンテク「ちょっとぉ~~! あたしの出番、ぜんぜんないじゃない。」
私「ああー 居たんだ。でももう終わりだから、また、、、」
ベンテク「どういうことよ! あたし抜きでも旅日記が書けるってこと!」
私「まぁー 今回はまじめな日記だから。」
ベンテク「なんですって! あたしが出ているのは不真面目な日記だということ!!」
私「いやー それは、、、」
ベンテク「それは何だって! はっきり言いなさいよ!」
私「・・・・・・・」
ベンテク「おやおや、いつものだんまりね。そんなふうに、だんまりして、殻にでも閉じ篭もっている貝のように、どうせあなたの場合は、貝も半分壊れているような貝で、あわびが片方の貝しかないように、不完全で、、、磯のあわびの肩重いというやつね。ふん、んじゃーね、帰るね、バーイ。」(磯のあわびの)
ふーっ 嵐が去った、、、