===『悶絶!腰椎椎間板ヘルニアとの闘い』その20===
発症21日目。
(起床1時間後の痛み)
・腰の痛み :8(薬が効いて横になってれば 5)お尻が痛い?
・右脚の痛み:6(薬が効いて横になってれば 3)くるぶし痛い(T_T)
・右脚の痺れ:3(薬が効いて横になってれば 1)少し感覚がない
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10月14日(水)
トラちゃん💊(トラムセット配合錠)を1日4回に増やしてから、サポちゃん💊(坐薬)の登場がなくなった。いいことだ。
今日はフルフルに仕事をしてしまった。(昨日もだけど)
が、今までも含め、時間があるから様々な知識が入ってきます。
時間の合間にいろいろブログを見ていると、腰痛椎間板ヘルニアの鎮痛剤で、「ロキソニン」を処方してもらってる人や、「リリカ」(おそらく、リリカカプセル[プレガバリン])といわれる薬を処方してもらっている人が多い。中には両方同時に服薬している人も。なんで僕は「トラムセット」なんだろう?と思ったのが今回の調べ物のはじまり。調べた手順だとわかりにくいので、後で見てもわかるよう、自分の理解のために順番も整理してみました。
結論から言うと、「ボルタレンで効かないから、副作用は少ないのにもっと強いのをくれた。」ってこと見たい。後は麻薬だぜぃっ!てこと?
(注:お薬のことはご自身で判断しないで、必ずお医者さんや薬剤師さんとよく相談してくださいね)
■痛みの種類■===========================
痛みはまず2つに大別され
・急性疼痛
・慢性疼痛(急性疾患の通常の経過あるいは創傷の治癒に要する妥当な時間を超えて持続する痛み)
慢性疼痛は、さらに発生の原因から3種類に分類されているようです。※学術的にはもっと細分化されているようです。
・神経障害性疼痛:神経の圧迫、断裂など、主に神経の損傷などによる痛み
・侵害性疼痛:切る、刺す、叩くなど、炎症・変形などの刺激による痛み
・心因性疼痛:心理的精神的なことによる痛み
この痛みに応じて、それぞれ適した治療、投薬が行われています。
※この分類に異を唱える先生もいらっしゃいます。大分市のクリニックのコラムで見つけました。でも心因性疼痛以外は大きな差異が理解できなかった。(こっちの能力の問題だと思う)
(わかり易い参考サイト)
「メルクマニュアル オンライン版」「痛みの種類」※「」を外して検索してみてください。
©2015 MSD K.K., a subsidiary of Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A
©2010-2015 Pfizer Japan Inc. All rights reserved. ©2010-2015 Eisai Co., Ltd. All rights reserved.
■くすりの種類■===========================
非常に難解です。正直これがわかったら、僕も薬剤師になれるかも!と思うくらい難しいです。なので理解できていない中での、わかった事実のみを記しておきます。
NSAIDは、ステロイド構造以外の抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用があるおくすりの総称で、急性期の炎症にはNSAIDsが第一選択されるようです。確かに僕も最初はボルタレン錠を処方してもらいました。副作用も重篤な状態になるケースもあるらしく、長期にわたる服用は向いていないようです。
オピオイド鎮痛剤は、「WHO方式がん疼痛治療法」では痛みの段階によって「WHO三段階除痛ラダー」というものを定義づけ、痛みの度合いで「強・弱」で2分類しています。オピオイドは、中枢や末梢に存在するオピオイド受容体を介して作用を発現するモルヒネ類似の作用を持つ物質のことで、その成分ごとにどの受容体に作用するのか、作用の度合いによって分類されています。
今回、「ボルタレン錠で効かない!もっと強いのをください!!」と懇願して、処方してもらうときに、「これで効かないと、あとは麻薬になっちゃうから…」と言われて処方してもらったのが、トラマドール+アセトアミノフェンの『トラムセット配合錠』だったわけです。一部サイトに、「この薬は侵害性疼痛に効きます」と書いてあったが、なぜ僕の症状が浸透性なのかは「?」です。また炎症抑えるためにNSAIDsを併用するのもありって書いてあるけど、なぜか薬剤師さんはダメとおっしゃってました。
その他、薬物療法として、神経障害性疼痛治療薬、鎮痛補助薬(抗うつ薬、抗てんかん薬、血管拡張薬、筋緊張弛緩薬等)、ステロイド、麻酔薬、ビタミンB剤などが使用されます。この「神経障害性疼痛治療薬」に『リリカカプセル(プレガバリン)』があります。
【非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)】
ジクロフェナク(ボルタレン)、キソプロフェン(ロキソニン)、インドメタシン(インダシン)などがあります。
【非ピリン系解熱鎮痛薬】
アセトアミノフェンで風邪薬の成分として入っています。
【弱オピオイド鎮痛薬】
コデイン、トラマドール、少量のオキシコドンなど
【強オピオイド鎮痛薬】(麻薬系)
モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルなど
(わかり易い参考サイト)
管理薬剤師サイトや、大学病院のサイト、そのほか製薬会社や学会サイトなどいろいろ見ましたが、結果『腰痛椎間板ヘルニア』という病状に対して、体系的に記載されたサイトはありませんでした。結局、原因と症状に応じて、選ばざるを得ないということなのかな?
ここで、面白いものというか「なるほど」って情報を見つけました。
■愛媛大学附属病院脊椎センター■===========================
http://www.m.ehime-u.ac.jp/school/orthopedic/spine/painindex.html
リリカ、トラムセットの出現により薬物治療が大きく変わりつつあります。(中略、以下概要のみ)
【トラムセット】
・神経痛の有無にかかわらず、広く整形外科領域(運動器)の痛みに有効。
・心因性要素の大きく関与する疼痛には効かない。
・抗炎症作用はないので急性期の炎症にはNSAIDsが第一選択。
・NSAIDsにみられるような生命に危険を及ぼすような重度の副作用もない。
【リリカ(プレガバリン)】
・特に神経障害性疼痛に有効。
・抗炎症作用はないので急性期の炎症にはNSAIDsが第一選択。
・NSAIDsにみられるような生命に危険を及ぼすような重度の副作用もない。
■最後に参考までに、『トラムセット配合錠』と『リリカカプセル(プレガバリン)』の情報■
【トラムセット】
・薬効分類名:慢性疼痛/抜歯後疼痛治療剤
・成分・含量:トラマドール塩酸塩37.5mg、アセトアミノフェン325mg
・2種類の有効成分からできている鎮痛薬。第一の成分はトラマドール(トラマール)。オピオイド系鎮痛薬で、ふつうの鎮痛薬が効きにくい神経痛などによい効果を示すのが特徴。麻薬系強オピオイドのモルヒネに比べ作用がおだやかで、便秘などの副作用も比較的少ない。もう一つの配合成分は、アニリン系解熱鎮痛薬のアセトアミノフェン。痛みの神経に働きかけ、痛みに対する感受性を低下させて痛みをしずめる。安全性が高く、各種の痛みに汎用される良薬です。処方薬としてはもちろん、一般薬(OTC)の多くにも採用。これら2成分が作用することで、鎮痛効果の早期発現、効果増強、作用時間の持続がはかれる。トマドールの低用量化による副作用の軽減も期待できる。
適応となるのは、一般的な鎮痛薬では十分な効果が望めない痛み、たとえば しつこい腰痛症や変形性関節症、関節リウマチ、帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害性疼痛、線維筋痛症、あるいは骨削除を必要とするような難治な抜歯後など。
・特徴:WHOによる3段階疼痛治療法において、まず第1段として用いるのがアミノフェンやNSAIDs(ロキソニンやボルタレン)など一般的な非オピオイド鎮痛薬。次の第2段階で追加されるのが弱オピオイドのトラマドールになる。この薬はトラマドールを含有するので、処方対象となるのは非オピオイド鎮痛薬だけでは効果不十分と思われる場合。今後、第二の選択肢として処方される機会が増えてくることでしょう。
【リリカカプセル(プレガバリン)】
・販売名 リリカカプセル25mg (他成分量の違うのがある)
・薬効:中枢神経系用薬/末梢性神経障害性疼痛治療剤
・成分・含量:プレガバリン(25.00mg)
・神経障害性疼痛は、中枢性と末梢性に大別される。中枢性は脳や脊髄に起因するもので、脳卒中後疼痛、脊髄損傷後疼痛、椎間板ヘルニアや頚椎症の痛みが代表的。
神経障害性疼痛に有効な鎮痛薬。過敏になっている神経をしずめることから、一般的な鎮痛薬(NSAIDs)が効きにくい神経に起因する痛みに効果的。
・特徴:新しい作用機序をもつ疼痛治療薬。専門的にカルシウムチャネルα2δ(アルファ2デルタ)リガンドと呼ばれる部類です。その特異な作用から、従来の鎮痛薬が不得意とする神経障害性疼痛によい効果を示します。なお、化学構造的にはGABA(γ-アミノ酪酸)誘導体になり、同系の薬剤としてガバペンチン(ガバペン、レグナイト)が抗てんかん薬もしくはレストレスレッグス症候群治療薬として承認されています。
出典:「おくすり110番」 http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se11/se1149117.html
(注:くれぐれもお薬のことはご自身で判断しないで、必ずお医者さんや薬剤師さんとよく相談してくださいね)