幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

風が吹いて桶屋が儲かる?

2021-03-10 | 日記

時おり、春先特有の突風が吹き抜ける一日だった。

「風が吹けば桶屋が儲かる」話を思いだしている。

記憶違いがあるかもしれないが、ざっとこんなストーリーではなかったろうか。

・風が吹く。

・砂ぼこりが眼に入り眼を患い、目の不自由な人が増える。

・目が不自由な人は三味線を弾く職業に就くので、三味線がよく売れるようになる。

・三味線に使われる猫の皮の需要が増え、猫が少なくなる。

・猫がいなくなるとネズミが増え、桶をかじる。

・人々は、桶を直したり新たに買ったりする。

・桶屋が儲かる。

「なになに」だから「こうなる」という、こじつけが面白い。

それぞれの関係を見ると、現代においてはその可能性は極めて少ないといえる。

そもそも、本物の桶を使うことがないし、儲かることになっている桶屋さんを見たことがない。

 

私の三味線は、以前、皮を張り替えてもらったことがある。

その時、猫の皮ではなく犬の皮だと聞いた。

三味線の皮が犬では、この話は展開しない。