東村山市(東京都)の「北山公園菖蒲苑」では、6月16日まで菖蒲まつりが行われている。
多くの品種が時期を換えて咲き続け、5月下旬から6月下旬まで楽しむことができるという。
観光ボランティアの方が、30分ほどかけて見どころを説明して下さり、新たに得る知識が多かった。
菖蒲の品種には江戸系、肥後系、伊勢系、長井古種などがあり、ここでは、そのすべての系統が育てられているとのことである。
花を観賞する際は、目を花の高さまで低くしてみると、見え方が違ってくると教わった。
立ったまま見ると・・・
花と花との間隔が空いて見える。
しゃがみこんで目線を低い位置にする・・・
色々な品種の花が密集して競い合って咲いているように見える。
中には珍しい花も見られる。
「とんとん花」という原種だといわれる素朴な花(紫色)。
「北山乙女」は、他では見ることができない北山公園の固有の品種。
咲き始め、花びらがスプーン状に曲る特徴があるそうだ。
お聞きすると、「きれいな花だけを観てもらえるように、毎日、盛りを過ぎた花柄を摘み取る」作業をしているとのことである。
田んぼの中を歩いて行う作業であり、それは大変な重労働であることが想像できる。
こうして見るとどの花を見ても見ごろで、枯れたりしおれた花は無かった。
手入れをされる方たちの、見えない苦労のおかげである。
花しょうぶの鑑賞の後は、北山公園に接する八国山緑地をウォーキング。
木々が日差しを遮ってくれる尾根道は、ゆっくり歩くと汗も引き、気持ちよく歩くことができた。