狭山丘陵の東の端、八国山のハイキングの帰り、西武新宿線の東村山駅近くの「龍巳うどん」さんで昼食とした。
二度目のはずだが、お店の記憶が頼りなくなっていて、ずいぶん捜した。
うどんのサイズ(量)を「L」で表現している。
つけ汁の器は、孟宗竹をくりぬいて作られたお椀を使用している。
この点は従来と変わりなし。
天付き肉汁の「L」を頼んだ。
昔は若かったこともあって、「2Lとか3L」を食べていたのだが、今は「L」で十分である。
武蔵野うどんには、「糧(かて)」と呼ばれる茹でた季節の野菜が付いてくるので、薬味といっしょに肉汁に放り込む。
一部では「糧うどん」という表現を見たこともあるが、この「糧」が武蔵野うどんの特徴のひとつでもあろう。
天付きには、小鉢に入ったかき揚げが付いてくる。
肉汁に浸して、味を浸み込ませて食べる。
昼の一時半近く、客も一段落しており、ゆでたてのピチピチとしたうどんが出てきたのは何よりであった。
武蔵野うどん(手打ち)には、太かったり平べったかったり、お店によっていろいろである。
ここのうどんは、その断面がほぼ正方形に打たれている。
しっかりとコシがあるうどんを肉汁にどっぷりと浸け、もぐもぐと嚙みしめたのだった。
記憶を裏切らない美味しさであった。