ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

養護学校

2004年11月15日 | ゆきちゃんの日記
今日は由紀子の中学校を決めるために
養護学校の見学に行きました。 

付属養護学校に入れなかったときのために
公立の養護学校の見学をしています。


先日も別の養護学校に見学に行きましたが
この学校は
我が家をはさんで反対側にあります。 

そう書くとすぐ近くにありそうですが、
どちらも車で一時間以上かかります。 

どちらも、本当に遠いのです。
 
 
さて、こちらの養護学校は4年前に新築された校舎で、
自閉症の子どもたちにはわかりやすい構造になっていました。
 
教室の中には、
それぞれの子どものスケジュール表が写真を使って作ってありました。
由紀子にはありがたい配慮です。 

全校生徒の数は200人を超えた大きな養護学校です。 

寄宿舎もあるので、
県下からみんな集まってくるんですよねぇ・・。 
 

この日は中学3年生が修学旅行に出発する前日で壮行会があっていました。 

どこに行くと思います? 

沖縄です。


すごぉ~い!!(*゜0゜) 
 

先生も子どもたちもみんな沖縄の民族衣装を身に着けて、
エイサーを踊っていました。 

養護学校の先生方はみなさん芸達者です。 

男性の先生はマジックで眉を太く書いて沖縄の男になりきり、
女性の先生はミニスカートでたすきをかけてミス沖縄になりきっています。(笑) 

子どもたちと一緒に大笑いをしてしまいました。

昔、療育センターで教えられた

「大人が10倍楽しんで、
はじめて自閉症の子どもは1楽しむことができる!」

と言う言葉を思い出していました。 

 
ここなら、ゆきこも楽しく中学生活が送れるのかもしれない・・・。
 
そんな思いが私の中に沸いてきました。 

この養護学校は長崎市内ではないので、
入学するためには引越しが必要になります。
 
第一志望の養護学校の受験結果次第ですが、
もしも・・・の時には引越しになるかもしれません。


=END=
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心理療育キャンプ その2

2004年11月14日 | ゆきちゃんの日記
由紀子はとてもお利口に、落ち着いて訓練に参加してきたのですが、
母はその様子がとても気になっていました。
 
この「お利口さん」がとても怖いのです。 

自閉症の人はストレスを内側に溜め込んでしまうことが多いからです。 
 
その予感が当たったのは、1日目の夜中でした。 

眠っていた由紀子が突然「おうちに帰る~~!」と叫んで
頭を叩き始めました。

溜め込んでいたストレスのガス抜きです。 

ひとしきり泣いて騒いで、また眠ってしまいましたが、
同室のみなさんには本当に迷惑をかけてしまいました。 
 

翌日トレーナーの先生にそのことを報告しました。 

その場でストレスを感じていることを表現できればいいのにねぇ・・・と、
先生と2人ため息をついてしまいました。
ε-(_- ヾ)ハァ 
 
でも、そのガス抜きのおかげで
2日目の訓練も無事に受けることができました。 
 
今回のキャンプの反省! 

母がキャンプの内容を良く把握していなかったために、
休憩時間に由紀子がストレスを発散できるような
工夫をしてやれなかったこと。 

次回からはジグソーパズルとか本とかを持参しよう! 

それと、1人になれる空間を見つけて
落ち着く時間を作ってやろう! 
 

お昼でキャンプを終わって家に戻ってきてから、
由紀子は眠さと疲れが重なって大荒れでしたが、
昼寝をしたらすっかり元気になって
上機嫌でパソコンを楽しんでいました。 


(パソコンをキャンプに持っていけたら・・・
ヾ(*゜▽゜*)ノ あはは…無理だって!!) 
 

その日の夜に久しぶりにパソコンで日記を書かせました。 


今日は動作法のキャンプに行ってきました。 
○○○○先生と訓練をしました。
ギッコンバッコンをしました。 
たのしかったです。 
カレーとうどんをたべました。
 
 

赤で書かれている部分は由紀子が自分で言って書いた文章です。 

今まではほとんど母の誘導で文章を書いていたのに、
今日は「1人で書く!」と言って私を制して書きました。 

すごいぞ!
いつの間にかこんな力もついていたんだね!!
o(*^-^*)oニコ 
 

これがお気に入りの「ギッコン・バッコン」です。(笑)



=END=  
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心理療育キャンプ

2004年11月13日 | ゆきちゃんの日記
今日から心理療育キャンプに参加しました。 

内容は先日から始めた動作法です。 

もともと身体に障害のある人のための療法ですが、
最近は自閉症の人にも効果があるとして注目されています。 

まだ、2回しか月例訓練にも参加していないので、
由紀子がどんな反応をするのかちょっとドキドキの母です。 

まず、トレーナーの先生との顔合わせです。 

ラッキーなことに、訓練に始めて参加したときに
担当してくださったyuki先生でした。

 ε= (*^o^*) ほっ 
 

45分の訓練が1日目に3回、2日目に2回。 

その間に音楽療法と、運動療法があります。 

今まで参加していた自閉症の療育キャンプよりも
専門性の強いキャンプです。



トレーナーの先生が言われるには、
由紀子は背中の筋肉が硬いそうです。 

ストレスが多くて緊張する場面が多いので、
やはり背中に力が入ってしまうのかもしれません。 

背中のこりをほぐしたり、
背骨を伸ばしてきれいな姿勢を意識させたり・・・ 

訓練を見ていたら、本当に気持ちよさそうです。 

横で見ていて「私もして欲しい!」と思わず
つぶやいてしまう母なのでした。

何度目の訓練のときだったでしょうか? 

始まりの挨拶をしている由紀子を見てビックリしました。 

いつも姿勢が悪くて背中を丸めているのに、
胡坐をかいて背中をピンと伸ばした姿勢で座っているではありませんか! 

まるで座禅を組んでいるようです。 

誰にも注意されていないのに・・・・すごいぞ!! 

回りのトレーナーの先生たちに
「悟りを開いているみたいだねぇ~!」
とからかわれるほどいい姿勢でした。 

何処に力を入れたり、抜いたりすればいい姿勢が取れるのか、
由紀子にもわかってきたようです。 

身体の認知が進んだようです。 

あぐらをかいても、
背中が伸びていたらかっこいいではありませんか!!




=END=
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市内特殊学級交歓会

2004年11月12日 | ゆきちゃんの日記
長崎市内の特殊学級と養護学校が参加して運動会がありました。 

去年は担任の先生が放送の係りになっていたので、
由紀子はウグイス嬢をさせてもらいました。 

でも、今年は何も役がないので競技に参加するだけです。 

ちょっと、退屈そうなゆきちゃんでした。 
 

最初は徒競走です。 

本当は体育館を半周走るはずだったのですが、
手違いで直線コースを走ることになってしまいました。 

このコースは20メートル足らずの距離で、
身体に障害のある子どもたちの為コースなのですが・・・。 

しかも、ほとんどが低学年の子どもたちばかりです。 

途中で気が付いて、エントリーの変更をお願いしましたが、
当日の変更はできないという事なのでしかたがありません。 

この短いコースなら絶対に1番だ!
そう思えばいいか! 

と、母は納得することにしたのですが・・・・。 

なんと、ゆきちゃん!ここでも2位でした。(笑) 

初勝利を期待していたのに・・・ヾ(ー。ー ヾ)ォィォィ 


本当に人と競うことを知らない人です。 
 

2番は玉入れです。 

これは小大会のときに練習をいっぱいした競技だからきっと・・・・ 

母はまたかすかな期待をしてしまいましたが・・・
結果は小大会のときと同じ、
みんなが競って玉を拾う姿に圧倒されて立ち尽くしていました。 

ハハハ・・・これもダメか!(ノ_・、) うるうる 
 
3番目は親子で大玉ころがし。 

これは地域ごとの学校でチームを作ってのリレーです。 

障害の程度もバラバラなので、
自分のペースでがんばります。 

由紀子のペースといえば・・・
ポンと前に押してはボールの上に上半身を乗せて楽しむ・・・・
ぜんぜん競争だとは思っていません。

ヽ(;TдT;)ノ  

これではちっとも前に進みません。 

いくら自分のペースで・・とはいえ、みなさんにご迷惑です。(笑) 

仕方がないので折り返してからは
由紀子がボールに触るか触らないかの距離まで
母がボールを転がすことにしました。 

前を勝手に転がっていくボールを必死に追いかけてくる由紀子。 

ゴールしたときにはけっこう息切れをしていました。(笑) 
 


次はお祭りわっしょい! 

これもチームに分かれておみこしを抱えて体育館を動きます。 

 

このお神輿はおくんちのコッコデショのレプリカでしょうか?(笑) 
 

競技はたったこれだけです。 

障害のある子どもたちのペースで進めるので、
これだけで1日が終わってしまいます。 

いつもの学校の運動会ではハンディをもらいながら、
必死にみんなについていこうとがんばらなければならない子どもたちですが、
今日は自分のペースで楽しく競技に参加することができました。 
 
さて、ゆきちゃんに今日は何が一番楽しかった?と、質問をしたら 

「お弁当を食べたの!」と、
いつもの答えが返ってきました。(笑) 

どんなときもお弁当が一番なんですね!! 

 
この写真はもちろんお弁当を食べているときの写真なのですが、
母は構図を考えてアーンと、口を開けている写真を撮ろうと
「アーン!で止まって!!」といいながら何度も挑戦をしたのですが、
何度やっても我慢できずにパクッと食べてしまうのです。

(ノ_・、)  


でも、可愛いからいいか!!(爆)


=END=
 
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オペラ本番

2004年11月10日 | ゆきちゃんの日記
練習を重ねてきたオペラの本番がやってきました。 
1
1時から体育館でリハーサルが始まりました。 

今までヘンデルとグレーテルの役の2人だけが
一緒に練習をしていたのに、
今日はオールキャストでの練習です。(当たり前!笑) 

それが由紀子にはビックリだったようで、
周りで初めて見る人たちが歌ったり踊ったりするのに気をとられて
自分は歌うことができません。
 
次にどんな知らないことが起こるか解らないから、
気持ちはドキドキで、歌どころではなかったと思うんです。 

でも、動きはできていたので、
母は「それでもいいか!」と思う事にしました。 



そして、本番です。 

衣装を着けてきたキャストの皆さんを見て、
またビックリのゆきちゃんでした。 

でも、その衣装の美しさに
すっかりオペラの世界へ引き込まれていきました。 

1.2幕は観客席でみんなと鑑賞をしていましたが、
爪を噛むことも忘れてお話を楽しんでいるようでした。 

母は2階席から見ていましたが、
由紀子の興奮が伝わってくるような気がしました。 
 
そして、3幕目・・・
魔法使いに魔法をかけられた子どもたちは
舞台へ飛ばされていきました。
o(*^-^*)oニコ 

 
歌を歌うだろうか・・・? 

心配をしていたのですが、
舞台に上がった由紀子はちゃんと歌っていました。 

そして、楽しそうに笑顔いっぱいでステージで踊っていました。 


(エンディングです。) 

 

1時間30分・・・とても素敵で楽しい時間でした。 

由紀子にとってこの1ヶ月の練習と
この本番はすばらしい経験になりました。 

大好きなソプラノの歌声を体感し、
ステージでお友達と一緒に歌う楽しさも知りました。 

家に帰って家族に自分から
「オペラに出たんだよ!踊ったんだよ!」
と報告をするほど由紀子は感激をしていました。 

きっと、由紀子は今日の舞台をずっと忘れないと思います。 
 
ヘンゼルとの記念写真も撮っていただきました。 
プロの方だから顔を出してもいいですよね!! 


 
 

由紀子もオペラに出して欲しい!

そんなわがままを聞いてくださった先生方に
本当に感謝します。 
 

※この日の夕方、
県内のニュースでこのオペラの様子が放送されたのですが、
我が家は見逃してしまいました。ヽ(;TдT;)ノ あーう 

だれか、ビデオにとってませんか?
 
ダビングさせて~~~~!(願)


=END=
 
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