前回に引き続いて際どい政治の話をするのですが、リチャード-ギアも支持しているチベット独立運動について、かなり詳しく述べているコラムがあったのでその紹介から入らせて貰います。
まずチベットは数万年もの間、独自の文明を築いて来た国だという認識が重要かと思います。
それは「三万年の死の教え」に書かれている様に極めて独自性の強い文明で、その古代シャンシュン王国を描いた小説が有ったら是非読みたいと思い、誰も書いていなかったら私が書こうと思う旨も表明しました。
私がそこまでチベット文明に関心を抱く理由は、それが地上で最も過酷な環境に根付いた文明であり、それだけ人々は逞しく純粋に生きていて、「真」という言葉が一番良く当てはまる文明だと思うからです。
SYNの物語の「真」章でそれについてフォーカスしようと思っており、それはトルストイの「人はなんで生きるのか」のような純粋さで、極限の地に生きる人類の逞しさを描こうと思っております。
一方、この過酷な標高3000m超の高原に進出して来た漢民族にもエールを送りたく、彼等がちゃんと新参者としての礼儀を守り、チベット人と「Teo trriatte(手を取り合って Qeen)」生きて行ける未来を希望しております。
チベット独立運動は中国に於ける真の自治を求めており、香港の様な一国二制度を目指しております。
しかし香港は自治権を奪われつつあり、台湾ですらそれが危機に晒されている中で、中国の党(ドン)がチベット人に自治を許す筈もありません。
更にこのチベット問題を複雑にしているのが、隣のウイグルに於ける東トルキスタン独立運動です。
こちはらガッツリ国としての独立を目指しており、異教徒で人種も異なる中国人と仲良く共存するつもりは余り無さそうです。
前回、神とドンの折り合いが非常に悪い事を述べましたが、アラーの神はタリバンやISなども生んでしまっており、そこから武器と戦闘員がウイグルに流れ込んで事態を深刻化させてしまいました。
一方、チベット人はそうした武器による抵抗の代わりに、自らの身体に灯油をかけて火達磨になるという抵抗を示しており(天安門広場などで)、人民をそこまで追い込むドンの統治には欠陥があると言わざるを得ません。
多くのチベット人にとって、宗教と信仰を否定する社会で生きる事は苦痛であり、ドンの偽善的な仏教復興運動にも反感と絶望を感じて焼身自殺を図るみたいです。
この悪い流れを断ち切る為には、中国に真の仏教を復興させる必要があると思い、それがチベット人と中国人を結ぶ絆になればと思います。
オムマニペメフムと南無妙法蓮華経は同義であり、これは末法の衆生(恐らく我々を指す)の為にブッタが遺したマントラとされ、末法の世ではこの真言のみが衆生に益をもたらす(仏教の中で)と彼は予言しております。