これまでの物語では、1945年の長崎(浦上)での1月から8月までのカウント アップと、49日のバルドゥ(死後の試練)に懸けたカウント アップを行って来ました。
今回はチベット絶滅収容所の約2万人の囚人が全員餓死するまでの日にちをカウント アップし、それはチベットの数珠(マニ、妙法の形容物)に懸けて120日にしようと思います。
因みにヒトの断食記録は一年を超えてますが、これは200キロ以上に太ったヒトでの話で、そんな太ったヒトなど居ないチベットでは120日が現実的なところかと思います。
これだけ長いカウント アップはブログ史上でも稀かと思いますが、1日1日と「無限小の努力」を積み上げて行って、「120の妙なる法」を完成させたいと思います。
この本のアイデアは、およそ千年前の天台大師の「法句玄義」から頂いてるコトは前に述べ、その現代版の草案をブログで練るつもりなのも公表しましたが、せっかくなのでShu-Shanの物語の最期の「時」にそれを被せるコトにしました。
ただ120を数え上げるだけでは談長になりかねず、そこに物語性と目標を持たせるコトで、ゴールまで走り続ける力を得ようと考えました。
しかしそれでも120のカウント アップは大変な挑戦なので、読者の方々の応援やアドバイスを是非とも頂きたいと思ってます。
今回は予告編と言うコトで次回から「120の妙なる法」に入りますが、その前にもう少し物語の舞台設計をして置きます。
それは「妙なる法」を法王行善が開講したクラスのタイトルとし、毎日一時間程の授業を彼が行う設定とします。
授業の題名は最近の大学では凝ったモノが増えて来ており、例えば前はただ「インド史」だったのが、それでは学生が集まらないので「大英インド帝国の光と闇」みたいなタイトルに変わって来ています。
私の通った東洋大学のインド哲学科には「仏教哲学」というクラスも在りましたが、二十歳前後の若者がそんなカタいタイトルに惹かれるとは思えないので、「120の妙なる法」みたいなクラス名を付けた方が善いかと思え、アカデミーの世界でもボーダーレス化(垣根を超える)とフランクな言い回しが進歩的とされる時代に成ってきました。