真の動物福祉牧場を目指して

「Disease of Conceit」(慢心の病)

「慢心の病」はノーベル文学賞を受けたボブ-ディラン後期の名作「Oh Mercy(ああ 慈悲よ)」からの曲です。

この曲を特別にフィーチャーした理由は
、私が30代前半にディランばかりを毎日聴いてた時期があるからですが、バルドゥ(最期)の試練において「慢心の病」こそが最もやっかいな障害に成るとされているからでもあります。

慢心は誰しもが持つもので、それが病のレベルまで高まると咎(とが)を生みます。
人類の歴史ではヒトラー、スターリン、毛沢東にこの咎は集約されて、それぞれが数千万人の犠牲者を生みました。

しかしこうした歴史的な咎も、ジョニー-キャッシュは「Drive On」で「Don't mean nothing(なんでもありゃしない)」と歌っており、バルドゥの試練でも過去の咎は全く裁きの対象にはならないようです。

希聖(シーシェン)はそうした慢心の病が生んだ咎をしっかり総括し、自決までして己の慢心を裁いているので、バルドゥにおいて「disease of conciet」が重たい足枷に成ることはありませんでした。

しかし沢東(ヅェドン)はそうした総括をせずに、10億の民を支配した魔王としての「慢心の病」を抱えたまま死んでバルドゥに入ったので、その足枷は非常に重たくとても高い境涯に輪廻する事は望めませんでした。

慢心がなぜ輪廻に悪影響するのかと言うと、それが理解の範囲を狭めてしまうからとされます。
自分の理解した事が全てで絶対に正しいとする姿勢は、新しい知見を否定もしくは無視する姿勢に経がり、しかし実際には生命輪廻の全体像など誰にも解る筈がないので、死んでバルドゥの試練に晒された時に困惑と畏れに陥ってしまうからとされます。

この「慢心の病」と対照的なのは、一つは仏教の「空」の思想で全ての生命は経がっていると考えます。
もう一つはトロツキーの永久革命論で、常に自己批判をして向上して行く姿勢を保ちます。

ここで私も革命時代の中国にタイムスリップして、そこでは避ける事の出来なかった自己批判を公衆の面前(ブログ)で晒してみようかと思います。
まあそんな事を強制されてやる訳でもないので、ただアートの名の元に気楽に行います。
一応、自己批判の定石に従って「辛辣なる誅九」のスタイルを取りますが、即席で九つの仇を思い浮かべるので余り辛辣には描けそうもありません。

一、 まずは酒を毎日飲んでる事で、これは仏教の戒律を破っており、酒は慢心を増長させる事を自覚しながらも断つことが出来ません。
まあインドやイスラム圏に行けば酒は違法なので自動的に辞められ、いよいよアル中が深刻になったら移住するのも手かなと思っております。

二、 ギャンブル中毒も自己批判を要する域に達しており、年間100万円はスッてた時期があります。
幸い今は酪農の仕事で休みが少なく、雀荘のある都市まで車で三時間以上かかるので、なんとか浪費を食い止められております。

三、 ゲーム中毒はスマホのせいで十代の頃のカルマが再燃してしまい、田舎で雀荘に通えない事からも没頭してしまった時期があります。
これはまったく時間の無駄で、酒の酔いとセットになって人生を無為なモノにしてしまうので、ゲームアプリは消去すべきなのですがまだ未練が断ち切れていません。

四、 スマホの害悪と言えばポルノも外せません。
これには自己批判を晒すのが憚られる次元まで深入りしてしまいましたが、それは日本の二次元ファンタジーの世界に限られてます。
これはポルノが規制されている中国でも近年ポピュラーに成りつつあり、二次元ファンタジーポルノは人口増加を抑える効果が見込めるとして見逃されてるみたいです。

この問題については、あまり誰も書きたがらないので敢えて書きますが、性の欲求不満は暴力として噴出する傾向が強く、イスラム圏やかつての中国(ネットが無い頃)で暴力事件が頻発したのは、性を抑圧しすぎたからだと考えられております。
日本の春画文化はネットを通して世界に広まって、そんなお堅い社会にも一石を投じており、それが善か悪かは「Don't mean nothing」として置きます。

五つ目の仇はちょっと考えたけれど出て来ず、もうこの辺で自己批判は勘弁して貰いたくなりました。
こんなのではぜんぜん「慢心の病」を総括したことにはならず、本末転倒となりますが最後に河島英五の歌「野風僧」から、「いいか 男は 生意気くらいがちょうどいい」というのが私の本心であると晒して置きます。




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