「何よ、さっきとは真逆のことを…」
「貸せ。自分で注ぐと婚期が遅れるそうだ」
シンは瓶を奪い取った。
「今さら…」
「2万5千年後にチェギョンの婚期が遅れたら、僕も遅くなってしまう」
シンのその言葉に、チェギョンは頬を染めて、実に嬉しそうに笑った。
「…なんだ?気持ち悪い…」
「ん」
チェギョンはシンの顔をチラリと盗み見た。
その目は優しく細められている。
「…今のって…プロポーズ…?」
シンは咄嗟に顔を正面に向けた。
「何を今さら…」
「シン君が照れてる~」
チェギョンは楽しそうに囃すようにそう言った。
「あ!」
「な、なんだ?!」
突然の大声に、シンは驚きの声とともにチェギョンを見た。
「まだ、あったじゃない、家族の思い出!」
チェギョンは得意満面で並べた。
「春のお花見に、秋は紅葉狩り、冬はみんなで雪だるまを作ったわ」
それらは、云わば家族の季節のイベントで、一般家庭ならば少なからず経験するようなものだ。
シンはチェギョンの横顔を眺めながら、人知れず小さなため息を漏らした。
「全て宮殿内だな…」
「でも、楽しかったわ。違ったの?」
チェギョンはシンを横目で見た。
「楽しかったさ。ただ、家族旅行とかは、余り行けなかったからな…」
「貸せ。自分で注ぐと婚期が遅れるそうだ」
シンは瓶を奪い取った。
「今さら…」
「2万5千年後にチェギョンの婚期が遅れたら、僕も遅くなってしまう」
シンのその言葉に、チェギョンは頬を染めて、実に嬉しそうに笑った。
「…なんだ?気持ち悪い…」
「ん」
チェギョンはシンの顔をチラリと盗み見た。
その目は優しく細められている。
「…今のって…プロポーズ…?」
シンは咄嗟に顔を正面に向けた。
「何を今さら…」
「シン君が照れてる~」
チェギョンは楽しそうに囃すようにそう言った。
「あ!」
「な、なんだ?!」
突然の大声に、シンは驚きの声とともにチェギョンを見た。
「まだ、あったじゃない、家族の思い出!」
チェギョンは得意満面で並べた。
「春のお花見に、秋は紅葉狩り、冬はみんなで雪だるまを作ったわ」
それらは、云わば家族の季節のイベントで、一般家庭ならば少なからず経験するようなものだ。
シンはチェギョンの横顔を眺めながら、人知れず小さなため息を漏らした。
「全て宮殿内だな…」
「でも、楽しかったわ。違ったの?」
チェギョンはシンを横目で見た。
「楽しかったさ。ただ、家族旅行とかは、余り行けなかったからな…」