kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

”小さな親切”と”大きなお世話かも”の狭間で

2016-01-31 20:45:47 | 日記
それは去年のこと

ゆうがたのお散歩のとき

駐車場に止まっていた車の中に

人がいて動かない

オーディオを聞いているのかな、と思ったけど

中の様子がよくわからない

もしかして具合が悪いのかも・・・

とふと思う

そうすると

ものすごく心配になってくる

まさか気を失ってるとか

高熱で動けないとか

悪いことばかりが

頭の中を堂々巡り

とりあえず

車の前に回って

そのひとの様子を確かめる

つらそうな顔はしていないようだが

そうかといって安心はできない

車の前を行ったり来たりしながら

どうしよう、声かけたほうがいいかな・・・と

思案に暮れる

でも

世の中にはいろんな方がいて

車の中で寝るのが大好き、って言ってた人もいた

もしそうなら

声なんかかけたらいい迷惑

どうしよう・・・

そう思っていたら

手がちょっと動いたように見えたため

とりあえずその場を離れた

もちろん手が動いたからって

元気である理由にはならない

でも・・・


ほんとに悩ましい一件だった

その後もその方がどうなったかは気になっていて

毎日通る道なので

そこに行っては様子をうかがう

車はあるんだけど

なかなかその方に会えなかった

でもある日

”いた!”

その方はお元気そうにされていて

ほんとにほっとした

もしあの時

声をかけなかったばかりに

命のことになってたりしたら

一生自分を責めてた

心から”ありがとうございます”

という思いだった


そのずっと後

わんこ友達に聞いたところ

その方はやはり

車の中でくつろぐのがお好きなようだった

・・・よかった、余計なことしないで

貴重なリラックスタイムに

いきなりドア開けて声かけられたら

何もかも台無し

そういうことなら

もうあまり心配しなくていい


でも

今回は問題なくてすんだけど

次にまたそんな方がいたら

わたしはどうするだろう

自分が後悔したくないために

ひとの貴重な時間を台無しにできるのか

なにが一番大切なのか

まだ答えは出てない

自分と人とのあいだの

小さいようで大きくて深い谷間

そこを埋めていくすべを見つけられなければ

答えは見つからない

永遠に・・・


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